このところの急な寒気で、平野部の紅葉も一気に進みましたね。
先日の2021年11月28日(日曜日)は今シーズン一番の冷え込みになりましたが、空は気持ち良い晴天でした。
そのあまりの気持ち良さに誘われて、隣街の愛知県犬山市で「七福めぐり」にトライしてみることにしました。
「七福めぐり」で訪れる先には、紅葉スポットもありますし、犬山城下町の散策もできるのでこの季節にぴったりかと思ったのです。
今回は、2021年11月28日(日曜日)に私が徒歩で回った「七福めぐり」についてご紹介します。
犬山「七福めぐり」とは
さて、まず今回の「七福めぐり」について簡単に確認しておきましょう。
犬山観光情報のサイトから引用します。
限定の「犬山七福めぐり御朱印帳」を犬山駅観光案内所等で1部200円で販売します。7箇所ある寺社ごとに200円で朱印が受けられ、全て朱印を集めると満願の記念印を最後の朱印を受けられた寺社にて授与いたします。また寺社ごとにオリジナルの「御利益印」も授与いたします。
「犬山観光情報」サイトの説明より引用
ということで、犬山市内の寺社7ヶ所を巡って御朱印をいただくわけですね。
私はまず名鉄犬山駅にある観光案内所で「犬山七福めぐり御朱印帳」を購入して、7箇所を徒歩で巡ることにしました。
というのも、7箇所の中にはこの辺りでは有名な紅葉スポット「寂光院」などが含まれているので、下手に車を利用すると渋滞や駐車場待ちで身動きが取れなくなるからです。
それなら、いっそ晴天の元、ウォーキングを兼ねて徒歩で巡った方が気持ち良いですからね。
7箇所回ると結構な距離を歩くことになりますが、まあ、半日あれば歩けそうです。
観光案内所でもらった「七福マップ」にあるモデルルートの順に巡ることにしました。
という順番です。
では、行ってみましょう!
成田山 大聖寺
最初に訪れた「犬山成田山 大聖寺」の御朱印が上の画像です。
画像の左ページに、各寺社の後由緒などの説明が記載されています。
こちらにも書かれている通り「犬山成田山」は、千葉県にある「成田山新勝寺」の名古屋別院になります。
ご本尊は「不動明王」で、中部地方最大の不動尊信仰の中心地になっているとのことです。
私も新車購入時のご祈祷とか、息子の七五三のご祈祷をしていただいたことがあります。
犬山成田山には、犬山駅から徒歩で20分弱で着きました。
当日撮影したのが上の画像です。
まず山門まで石段を登ります。
この石段はまだ「イントロ」のようなもので、山門を抜けると御本堂までの長い石段が待ち受けています。
右の「山門から本堂を望む」画像の奥に長い石段が続いているのがわかるでしょうか?
朝イチのウォーミングアップとしては、なかなかですが張り切って登りましょう!
御朱印は、お参り後に御本堂横の授与所でいただけます。
御本堂 御本堂脇からの眺望
御朱印をいただいたので、御本堂脇から犬山城方面を眺めました。
画像が小さくてわかりにくいですが、中央部分に「犬山城」が見えています。
また、晴天の澄んだ空気のおかげで、遠方の山が冠雪しているのも見えますね。
おそらく「伊吹山」でしょうか?
ということで一つ目の御朱印もいただき、絶景も眺められたので次の「寂光院」に向かいましょう。
継鹿尾観音 寂光院
2番目にお参りした「継鹿尾観音 寂光院」の御朱印が上の画像です。
別名「犬山もみじ寺」としても親しまれ、東海エリアでは紅葉スポットとして有名ですが、尾張最古の千手観音霊場です。
上の画像にもあるように、織田信長も参詣した歴史のあるお寺です。
「成田山」から「寂光院」までは、山の中を歩きました。
途中「モンキーパーク」の横を通るのですが、猿の鳴き声がすごかったです。
結構アップダウンのある道のりを約30分ほど歩いて、「寂光院」に着きました。
最初に紅葉スポットとしても有名だと書きましたが、紅葉情報ではまさに今が見ごろになっていました。
予想通り、着いてみるとすごい人です。
既に駐車場待ちが発生していました。徒歩旅を選択して正解でしたね。
寂光院 スロープカーのりば
↑左の画像の石柱がある入り口から、右の画像の「スロープカーのりば」の辺りまで、結構な段数の石段を登っていきます。
そして、その「スロープカーのりば」がある場所からが本番で、御本堂まで「300段の石段」が続きます。
「300段の石段なんてとてもじゃないけど登れないわー」という方のために「スロープカー」があります。
1回1人200円で利用できますが、この時既に30分待ちと言われていました。
私は、もちろん自分の足で登りましたよ。
そもそも、この300段の石段は「七福神坂」といわれ、坂の途中途中で神様が励ましてくださいます。
七福神坂で見守ってくださる神様は、
これらの神様が、坂を登る人々を応援してくださいます。
石段の踊り場のようなところにそれぞれの神様の石像があります。
本当は写真を撮りたかったのですが、あまりの人の多さに遠慮しました;;
そんな七福神様の励ましもあって無事に石段を登り切りることができました。
早速御本堂にお参りして、紅葉を堪能します。
犬山寂光院 御本堂
御本堂に直面した紅葉はピークを過ぎた感じでしょうか?
その他、周りの木々はまさに見頃でオレンジと赤の色合いがとても綺麗でした。
さらに、石段を頑張って登ったご褒美は、「織田信長の眺めた、尾張・美濃」の眺望です。
信長の眺めた尾張・美濃 寂光院からの眺望
さて、寂光院の紅葉と、天下人信長の眺めた景色を堪能して、次の桃太郎神社に向かいました。
桃太郎神社
3番目にお参りした「犬山 桃太郎神社」の御朱印が上の画像です。
御朱印にもあるように「子供の守神」として親しまれています。
後由緒では、この神社の0.5キロほど奥の「桃山」が「桃太郎」が最後に姿をかくした所として、その麓に子供の守り神として祭祀されたとあります。
実際に行ってみると、桃太郎や、犬・猿・雉、そして鬼たちの像が立ち並んでいてなかなか「シュール」な感じのする神社です。
余談ですが、寂光院から桃太郎神社に向かう途中に「不老の滝」という小さな滝があります。
その滝の道向かいにある「不老公園」も、穴場の紅葉スポットです。
不老の滝 不老公園紅葉
小さな滝ですが、いい雰囲気です。道路脇にあるので気軽に寄れます。
滝と道路を挟んで向かい側にあるのが「不老公園」です。
こちらの紅葉も見頃でした。
では、次の目的「瑞泉寺」に向けて、犬山駅方面に戻っていきます。
青龍山 瑞泉寺
4番目にお参りした「青龍山 瑞泉寺」の御朱印が上の画像です。
御朱印の見開きに瑞泉寺は室町時代初期の創建で、「臨済宗妙心寺派の古刹である」と記載されています。
「織田信長、豊臣秀吉より朱印状を得て再興するなど変遷する」ともあり、その歴史的な価値が感じられます。
「鐘楼」、「総門」、「裏門」もそれぞれ歴史的価値のある建物であることがわかります。
お参りしてみると、先ほどの紅葉スポットの喧騒が嘘のような静寂な空間です。
綺麗に整えられたお庭を眺めながら御本堂に対面すると、自然と背筋が伸びるようです。
瑞泉寺御本堂 瑞泉寺鐘楼
瑞泉寺から犬山城を望む 瑞泉寺山門(犬山城内田御門)
こちらのお寺では、坐禅体験ができるそうです。
今度機会があったら参加してみたいと思いました。
それでは、次の「針綱神社」へと向かいましょう。
針綱神社
5番目にお参りした「針綱神社」の御朱印が上の画像です。
こちらの御由緒によると、
御祭神は「尾血針名根連命(オワリハリナネムラジノミコト)」を主神として十柱の神様が祀られているとのことです。
犬山で春の行事といえば、「犬山祭」が有名ですが、こちらの神社の例祭の祭礼行事だということです。
犬山城を麓で守るかのように鎮座されていますので、城下町を抜けてくると最初に目に留まるお社です。
それもあってか境内は多くの人で賑わっていました。
針綱神社鳥居 針綱神社御本殿
さて、お参りして、御朱印もいただいたので次の「三光稲荷神社」に向かいます。
「三光稲荷神社」は針綱神社のすぐ隣、犬山城の山裾にあります。
ほとんど繋がっているともいえるので、3分程度で移動できます。
三光稲荷神社
6番目にお参りした「三光稲荷神社」の御朱印が上の画像です。
こちらの御由緒には、御祭神は「宇迦之魂神」がお祀りされているとあります。
また、「江戸時代以降は犬山城主成瀬家の守護神として広く崇敬されています」とあります。
実は、犬山城は、成瀬家という個人所有の希少なお城でした。
なぜそうなっていたかは、また別の機会にふれたいと思います。
こちら、犬山城下でもSNS映えすることで、女性や外国人観光客に人気のスポットとしても有名です。
三光稲荷神社 鳥居 三光稲荷神社 ハート絵馬 恋の縁むすび
上の画像の「伏見稲荷」のミニチュア版のような朱色の鳥居は、常に撮影者で賑わっています。
(この写真も人がはけるタイミングをやっと見つけて撮影したものです)
コロナ前は、日本人より外国人観光客の方が多いくらいでした。
ハートの絵馬は女子受けが良いようです。
城下町で着物レンタルした娘たちや、カップルがこの絵馬の前で自撮りしている様子は微笑ましいです。
(画像が小さいから絵馬の内容は読めませんよね?読めちゃうとなんか申し訳ないので(汗))
神社の方でも、そういった女性の需要に応えるためか「恋の縁むすび」御朱印帳を作ったようです。
これは、女性にまつわる「犬山三名所」の御朱印を集めて回るというものらしいです。
「犬山三名所」とは、ここ「三光稲荷神社」と今回先にお参りした「寂光院」、それから少し離れた場所にはなりますが「大縣神社」の3ヶ所です。
「大縣神社」は尾張二宮で、摂社の「姫野宮」が、女性の守り神としてこの辺りでは有名です。
また、この三光稲荷神社では「銭洗い」もできます。
ここでお金を洗って財布に入れておくと、何倍にもなって帰ってくるそうです。
さあ、いよいよ次が7箇所目で「七福めぐり」も満願を迎えます。
城下町を抜けて、「先聖寺」に向かいます。
先聖寺
7箇所目、最後にお参りした「先聖寺」の御朱印が上の画像です。
城下町から少し外れた場所にあるので、とても閑静な感じのお寺でした。
山門への入り口に「犬山の唐寺」という案内板がありました。
御本堂の前でお参りしようとしていたら、ちょうどご住職がお堂の中で何か用事をされていたようです。
「中に入って天井の竜をご覧なさい」と声をかけてくださいました。
お堂の中に入って天井を見上げると、極彩色の立派な龍の天井絵がありました。
お堂の中を撮影するのはなんだか憚られたので、どんな絵かみたい方は「犬山 先聖寺 龍」とかで検索してみてください。
先聖寺 山門 先聖寺 御本堂
上の右の画像が御本堂です。
ご覧のように唐様式で、身近にこんな異国情緒のあるお寺があったとは知りませんでした。
ご住職が説明してくださったのですが、
本堂まで続く石畳は「竜の鱗」を表していて、魔が真っ直ぐ入ってこれないように折れ曲がっているそうです。
本堂の2本の石柱にも「昇り竜と下り龍」が見事に彫られていて、その先に本堂の天井に龍が控えているというわけです。
先聖寺 本堂までの石畳 先聖寺 お言葉
身近な場所でも、まだまだ知らないことが沢山あると思うとなんだかワクワクしますね。
今回、ご住職さんと偶然お会いしたのも何かのご縁でしょう。
ありがたいことだと思います。
山門横に張り出されていたお言葉。画像が切れていると思うので書いておきます。
寝ても夢
起きても夢の
世の中を
夢と知らねば
夢はさめけり
この素敵なお寺のご住職に「満願印」を押していただきました。
七福めぐり「満願印」
「七福めぐり」無事完歩です!
おまけ;犬山城下町〜お蕎麦で一杯!
というわけで、犬山七福めぐりのご紹介をしました。
後半はほとんど犬山城下町界隈をめぐっていたので、城下町の様子も少しご紹介しておきたいと思います。
途中お腹も空きましたので、昼食をとりました。
今回、犬山に行く前から候補としてあげていたお店があります。
以前、郡上八幡に紅葉を見に行った時に入ったお蕎麦屋さんの犬山店が城下町にあるんです。
手打ちそばの「蕎麦正 まつい」さんです。
「蕎麦正 まつい」犬山店 おろしそばと天ぷら
こちらの「おろしそば」は辛み大根でいただくのですが、それが新蕎麦の香りを邪魔せず大変美味しくいただけます。
店頭で10分弱待ちましたが、その間お店の大将が話し相手になってくれました。
「少し前に郡上八幡の本店に行ったのでこちらにも来ました」というと、
今、郡上の本店は大将の「次男坊がやっている」と話してくれました。
「美味しかったですよ」を私が言うと、
「腕はまだ私が上ですけどね」と言いながら、嬉しそうに自分の腕をポンポンと叩いていました。
素敵な大将でした。
今回は犬山まで電車で行ったので、昼間からアルコール解禁です。
お蕎麦屋さんでは、常温の日本酒をいただきました。
おつまみにつけてくれた「蕎麦チップ」が、日本酒の味を引き立ててくれましたね。
城下町をぶらぶら歩きながら、いつも寄る地ビール「ローレライ」のお店へ。
ビールは、「ピルスナー」を選びました。
おつまみに頼んだ「銀杏の串揚げ」はその場で揚げたてを出してくれるので、アツアツでビールとの相性抜群でした。
(上の画像では銀杏を待ちきれずに少し飲んでしまっていますね(笑;)
お蕎麦のあとだったので選びませんでしたが、このお店のソーセージも絶品です。
機会があればぜひお試しください。
まとめ
いかがでしたか、今回は地元隣町の「犬山日帰り旅」として「七福めぐり」のご紹介をしました。
おかげさまで私は、絶好の晴天に恵まれて気持ち良い一日を過ごすことができました。
また、観光協会のスタッフさん、各寺社で御朱印の対応をしてくださった皆さん、先聖寺のご住職、お蕎麦屋さん「まつい」の大将、みなさん素敵な方達でした。
まさに一期一会の出会いに感謝します。
今回歩いた総歩数=28,867歩でしたーσ^_^;
皆さんも機会があれば、七福めぐってみませんか
(^。^)/
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