紅葉の京都日帰りバスツアー「東寺・東福寺」コース

第二の人生

東福寺・カエデの雲海通天橋と東寺・五重塔初層特別公開

先日(2022年11月26日土曜日)、日帰りバスツアーで京都に行ってきました。

今回のプランは、カッコーパルック(名阪近鉄旅行)の、

コース名「東福寺・カエデの雲海通天橋と東寺・五重塔初層特別公開」です。

紅葉が見頃を迎えるこの時期、

京都でもトップクラスの紅葉スポット東福寺と東寺を巡るプランです。

今回は、私が日帰り旅に出かけた、そのバスツアーの様子をレポートします。

主に、私が「iPhone」で撮影してきた画像を紹介していきます。

実際のツアーの行程に沿って紹介しますので、お付き合いください。

井筒八ツ橋本舗(追分店) 立ち寄り先

さて、私は愛知県在住なので、バスは名神高速を走って京都に向かいます。

個人で向かう場合は、京都東インターから京都市内に入るのですが、

今回のバスは大津インターで高速を降りて1号線に入りました。

逢坂の関」を越えてまもなく、1号線沿いにある「井筒八ツ橋本舗」が最初の立ち寄り先です。

このお店、私のエリアから京都へのバスツアーでは、立ち寄り先の定番になっています。

生八ツ橋の試食ができて、暖かいお茶が飲み放題なので、

京都市内に入る前にちょっと一服といった感じでしょうか?

市内の混雑が予想しにくいので、その前にトイレ休憩をとる意味もあるのかも知れないです。

井筒八ツ橋本舗 追分店 2022年11月26日撮影

店頭で「夕子」の人形が出迎えてくれます。

季節の生八橋「芋餡」を試食して、温かい煎茶をいただきました。

折角なので、お土産に生八ツ橋を数点購入しました。

昼食 東寺洛南会館

さて、井筒八ツ橋本舗で一息入れたら、いよいよ本来の目的地に向かいます。

まずは東寺の拝観なのですが、その前に少し早め昼食です。

東寺の真向かいにある「東寺洛南会館」という旅館が食事会場でした。

今回の食事はこんな感じです🔽

東寺洛南会館 昼食 2022年11月26日撮影

お造り、八寸、湯豆腐などの京料理御膳でした。

洛南会館の昼食「大宮膳」のようでした。

バスツアーの昼食としては満足です。

昼食時間は約40分が充てられていたので、早めに終えて、東寺の撮影の時間にしました。

東寺

東寺 慶賀門 2022年11月26日撮影
東寺 五重塔 2022年11月26日撮影

食後の空き時間、拝観手続きをする前に撮影した中から2枚が上の画像です。

さて、皆さんが食事を終えて、団体の拝観手続きをして境内へと入っていきます。

東寺境内のマップを参照してください。

東寺境内マップ 公式サイトより


今回、東寺のガイドさんの説明を聞きながら順に拝観していきました。

そもそも「東寺とは」、という歴史のお話から聞けて勉強になりました。

その辺りの内容は、下記のリンクから公式サイトの「東寺とは」をご覧いただくとわかりやすいかと思います。

東寺は、唯一残る平安京の遺構とのことです。

1994年には世界遺産に登録されました。

平安遷都とともに建立された東寺は、

嵯峨天皇の時代に、唐で密教を学んで帰国した「弘法大師空海」に託されました。

そして、日本で初めての密教寺院が誕生したのだそうです。

五重塔(国宝)江戸時代

東寺 五重塔と紅葉 2022年11月26日撮影


東寺といえば、「五重塔」で有名ですが、今回その初層内部特別公開されています。
(特別公開は会期は2022年10月29日(土)〜12月11日(日)です)

五重塔の初層内部には、極彩色で彩られた密教空間が広がっています。五重塔の各層を貫いている心柱しんばしらは、大日如来として、その周りを四尊の如来、八尊の菩薩が囲んでいます。さらに、四方の柱に金剛界曼荼羅を描いています。

また、四面の側柱には八大龍王はちだいりゅうおう、壁には真言八祖像を描き、真言の教えが弘法大師空海に伝えられた歴史を表しています。

東寺公式サイトより

という初層内部に今回特別にお参りすることができました。

初層内部の様子は、こちら「五重塔」のリンクからその画像を見ることができます。

塔全体を支える「心柱」は「大日如来」を表し、その周囲の須弥壇上に、

阿閦如来」、「宝生如来」、「阿弥陀如来」、「不空成就如来」の金剛界四仏

八大菩薩が安置されています。

その神々しいお姿を目の当たりに拝むことができたのは、ありがたいことでした。

金堂(国宝)桃山時代

東寺 金堂 2022年11月26日撮影

五重塔の後に案内されたのが、金堂です。

金堂は、東寺の本堂です。

ご本尊は、左右に「月光菩薩」、「日光菩薩」を従えた「薬師如来坐像」です。

「薬師如来坐像」の台座には「十二神将」が配されています。

その薬師三尊と十二神将の御姿は下記のリンクからご覧いただけます。

公式サイトの画像はこちら→金堂

講堂(重文)室町時代

東寺 講堂 2022年11月

ガイドさんに最後に案内されたのが、「講堂」でした。


この講堂は東寺の境内の中心に配置されているそうです。

東寺の中心講堂 東寺公式サイトより

そしてその講堂には、「大日如来」を中心とした「立体曼荼羅」が配置されています。

「立体曼荼羅」とは一般に曼荼羅図で表させる「密厳浄土の世界」を仏像を配置することで立体的に表したものです。

密教の教えをわかりやすく表現したのが曼荼羅です。曼荼羅には、胎蔵界曼荼羅たいぞうかいまんだら金剛界曼荼羅こんごうかいまんだらがあり、それぞれ、理と智慧ちえという教えを伝えています。

その曼荼羅を、よりリアルに伝えるために、弘法大師空海は具現化することを構想しました。それが羯磨曼荼羅かつままんだら。一般的に立体曼荼羅として知られているものです。

東寺公式サイト


大日如来を中心とした「五智如来」、「五菩薩」、「五大明王」、「四天王」、
梵天」、「帝釈天」の二十一の仏像が安置されています。

その様子は下記のリンクからご覧いただけます。
 立体曼荼羅

公式サイトで画像を見ることができますが、一度は実物を見る価値があると思います。

今回の東寺拝観はここまでで時間切れになってしまいました。

本来であれば、「大師堂(西院御影堂)」にもお参りしたかったのですが、

またの機会を楽しみにしたいと思います。

さて、東寺を後にして、いよいよ今回のメイン紅葉の「東福寺」にお参りに向かいます。

東福寺

さて今回の日帰り京都ツアーのタイトルには、

東福寺・カエデの雲海通天橋」と表現されていました。

東福寺に着いたら、早速「通天橋」の拝観からです。

通天橋と紅葉


まるで雲海のように渓谷に広がる紅葉、それを見下ろすように架かる「通天橋」からの眺めは一度は眺めたい絶景でした。

東福寺 紅葉 2022年11月26日撮影

東福寺の縁起については、このように書かれていました。

摂政九條道家が,奈良における最大の寺院である東大寺に比べ,また奈良で最も盛大を極めた興福寺になぞらえようとの念願で,「東」と「福」の字を取り,京都最大の大伽藍を造営したのが慧日(えにち)山東福寺です。嘉禎2年 (1236年)より建長7年(1255年)まで実に19年を費やして完成しました。

東福寺公式サイトより

鎌倉時代に創建された、日本最古最大の禅宗大伽藍です。

京都には、魅力的な紅葉スポットが沢山ありますが、

この東福寺の紅葉はその中でも別格だと思います。

通天橋からの眺めだけでなく、谷の方に降りていっても素晴らしい紅葉が楽しめました。

東福寺 紅葉 2022年11月26日撮影
東福寺 紅葉 2022年11月26日撮影
東福寺 三門と紅葉 2022年11月26日撮影

本坊庭園 方丈(八相の庭)

東福寺に訪れたら、紅葉以外にも見ておきたいところがありました。

方丈と言われる本坊庭園です。

方丈について、東福寺のサイトでは以下のように説明されています。

方丈とは、禅宗寺院における僧侶の住居であり、後には相見(応接)の間の役割が強くなりました。当初は“東福寺方丈「八相の庭」”という名称でしたが、2014年に“国指定名勝”に登録され、改めて「国指定名勝 東福寺本坊庭園」となりました。

東福寺公式サイトより

また、八相の庭については、

広大な方丈には東西南北に四庭が配され、「八相成道」に因んで「八相の庭」と称しておりました。禅宗の方丈には、古くから多くの名園が残されてきましたが、方丈の四周に庭園を巡らせたものは、東福寺本坊庭園(方丈)のみです。

と記されています。

八相成道」とは、お釈迦様の生涯の八つの重要な出来事を指すそうです。

方丈 南庭 八海 2022年11月26日撮影

上の画像が方丈の「南庭」です。

手前の石から「瀛州」「蓬莱」「壷梁」「方丈

そして、白砂全体が「八海

奥に見える島のような緑が「五山」です。

方丈 東庭 天の川 2022年11月26日撮影

上の画像が、方丈「東庭」の「天ノ川」です。

この画像では円柱の石柱が三本見えますが、これが七つ並んでいて「北斗七星」を表します。

方丈 西庭 井田一松

そして、方丈西庭が上の画像で、これが「井田市松」です。

南庭の、「瀛州」「蓬莱」「壷梁」「方丈」「八海」「五山

東庭の、「北斗七星

そして、西庭の「井田市松」の八つが「八相の庭」という名前の由来になりました。

方丈 北庭 小市松

方丈の北庭には、井田市松よりも小さな市松模様のお庭になっています。

小市松」と呼ばれるようです。

この東西南北の四つのお庭で、禅の世界観を感じられるような気になる美しい庭園でした。

臥雲山 即宗院

ツアーの集合時間まで、若干余裕があったので「即宗院」のお庭を拝観しました。

即宗院は、東福寺塔頭の一つです。

ちょうど、秋の特別拝観が「11月5日〜12月4日まで」行われていたので、

拝観させていただきました。

即宗院の沿革は、

臨済宗東福寺派、大本山東福寺塔頭。嘉慶元年(1387)九州薩摩藩島津氏久公が、剛中玄柔禅師(東福寺第54世住持)を開山として建立。薩摩藩の菩提寺 で氏久公の法名「齢岳玄久即宗院」から寺名とした。

寛政11年(1799) 発行の「都林泉名勝図絵」にも名園として紹介されている。庭園は現在京都市名勝に指定され、紅葉の美しさと千両の鮮やかさで有名である。

西郷隆盛と月照(京都清水寺の勤皇僧)は、王政復古を志し、新撰組や幕府の追っ手を逃れこの即宗院の採薪亭で幕府転覆の策をめぐらした。西郷隆盛はその 後の苦難を乗り越え、鳥羽伏見の戦い(慶応5年)から勝ち進み勝利を手中にした。戦いの戦死者524霊を弔うためこの即宗院に半年間滞在し碑文を書きしたため、明治2年に「東征戦亡の碑」を建立した

即宗院公式サイトより

とのことです。

単にお庭の紅葉を楽しむだけでなく、

西郷さんの時代を偲ぶ意味でも良い機会になったと思います。

即宗院 月輪殿 2022年11月26日撮影
即宗院 月輪殿 2022年11月26日撮影

縁側から眺めるお庭は風情がってとても美しいです。

即宗院 西郷隆盛揮毫「東征戦亡の碑」 2022年11月26日撮影

上の画像は、西郷隆盛が自ら揮毫した「東征戦亡の碑」です。

倒幕後、隆盛公は明治維新で戦死した霊を供養するため斎戒沐浴し、524霊の揮毫をおこない、明治2年に「東征戦亡の碑」を建立した。

即宗院公式サイトより

日本という国の為を思い、明治維新を戦ってはきたが、

その戦いの中で、多くの若い命が失われました。

その戦死した者たちの霊を供養するために、自ら一人ひとりの名を揮毫した、

西郷さんの人柄が偲ばれるようです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

先日私が行ってきた「紅葉の京都、日帰りバスツアー」のレポートでした。

今が見頃の美しい紅葉を眺め、仏様の教えに触れ、維新の歴史に思いを馳せる。

日帰りではありましたが、なかなか充実した時間を過ごせたと思います。

以上、この記事が、何かあなたの旅の参考になればうれしいです。

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