「本屋大賞」とは
年始から春先にかけて、
本屋さん店頭で「本屋大賞ノミネート作品」というコーナーを目にすることが多くなったのではないでしょうか?
毎年の本屋大賞受賞作は、どれも傑作揃いなので、躊躇いなく手に取ることができますよね。
では、そもそも「本屋大賞」とはどのような賞なのでしょうか?
本題に入る前に前知識として、少し確認してみましょう。
まず設立の経緯ですが、
「売り場からベストセラーをつくる!」がコンセプトで
「商品である本と、顧客である読者を最も知る立場にいる書店員が、売れる本を作っていく、出版業会に新しい流れをつくる」
をいう趣旨から立ち上げられた賞だということです。
書店員さん達が、売り場で読者の反応を肌で感じて、
「この本はみんなに感動を与えられるに違いない」と選んだ本のトップが
本屋大賞なのですね。
だから、その対象のノミネートされるだけでも「読み応えのある傑作」である可能性が高いということだと私は思います。
「2023年本屋大賞」の大賞作品の条件は、
2021年12月1日〜2022年11月30日の間に刊行された日本の小説であることです。
2023年1月20日に、一次投票で選ばれたノミネート作が発表され、
二次投票がスタートします。
その結果を受けて、2023年4月12日に本屋大賞が発表されます。
今回私は、そのノミネート10作品を読んでみました。
どれも、それぞれ甲乙つけがたい傑作揃いだと思います。
それでは、そのノミネート作品を私が実際に読んだ順に紹介したいと思います。
読み終えた際のツイッターへの私の読了ツイートも共有しますね。
『方舟』 夕木春央
大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。
翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさがれた。さらに地盤に異変が起き、水が流入しはじめた。いずれ地下建築は水没する。
そんな矢先に殺人が起こった。
だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。生贄には、その犯人がなるべきだ。ーー犯人以外の全員が、そう思った。タイムリミットまでおよそ1週間。それまでに、僕らは殺人犯を見つけなければならない。
Amazon紹介文より
この『方舟』がノミネート作品で最初に読んだものですが、
当時の読了ツイートは、今読み返しても薄っぺらいですね(笑)
これは、その内容のあまりの衝撃に、ネタバレ絶対回避の空気が満ちていたため
物語の内容を匂わすツイートも憚られた結果です。
未読の方々に、できる限りまっさらな状態でこの作品を体験していただきたい。
そんな想いを、皆さんが共有していた、稀に見る作品だったと思います。
ですので、この紹介でも、内容についてはあえて触れずにおきます(笑)
『汝、星のごとく』 凪良ゆう
風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。
ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。
生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。ーーまともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。
Amazon紹介文より
凪良ゆうさんの作品というだけで、「ハズレなし」という安定感がありますね。
今回は、それぞれどうしようもない母親に振り回される少年と少女の物語です。
自身では、どうにもできない生きづらさを抱えながらなんとか生きていく二人。
お互いに必要なのに、微妙にすれ違っていく。
私の読了ツイートで「『普通』という呪いを超えていけ!」とつぶやいたのは、
世間がいう、いわゆる「普通」なんかに囚われず、
個別具体的な自分の人生で、自身が望む幸せを掴んで欲しいという想いからです。
物語終盤に、暁海の印象的な独白があります。
幸せになれなくてもいいのだ。
ああ、ちがう。これがわたしの選んだ幸せなのだ。
私は愛する男のために人生を誤りたい。
わたしはきっと愚かなのだろう。
なのにこの清々しさはなんだろう。
最初からこうなることが決まっていたかのような、この一切の迷いのなさは。
「汝、星のごとく」タイトルに込められた意味を知ったとき、
思わず涙がこぼれました。
『爆弾』 呉 勝浩
些細な傷害事件で、とぼけた見た目の中年男が野方署に連行された。
Amazon紹介文より
たかが酔っ払いと見くびる警察だが、男は取調べの最中「十時に秋葉原で爆発がある」と予言する。
直後、秋葉原の廃ビルが爆発。まさか、この男“本物”か。さらに男はあっけらかんと告げる。
「ここから三度、次は一時間後に爆発します」。
警察は爆発を止めることができるのか。
スズキタゴサクと警視庁捜査一課特殊犯操作係との頭脳戦の攻防は圧巻。
取り調べの中で展開される「スズキ」の哲学は、
正義や格差社会の問題に始まり、人間の欲望の根深いところまで及びます。
爆弾のありかを匂わす、クイズで展開される知識は彼がただ者ではないと思わせるのです。
しかし、そんな「スズキ」の隠された心理が暴かれていく瞬間は度肝を抜かれました。
超一級のミステリ作品と言って間違いないと思います。
『君のクイズ』 小川 哲
生放送のTV番組『Q-1グランプリ』決勝戦に出場したクイズプレーヤーの三島玲央は、対戦相手・本庄絆が、まだ一文字も問題が読まれぬうちに回答し正解し、優勝を果たすという不可解な事態をいぶかしむ。いったい彼はなぜ、正答できたのか? 真相を解明しようと彼について調べ、決勝戦を1問ずつ振り返る三島はやがて、自らの記憶も掘り起こしていくことになり――。
Amazon紹介文より
競技としての「クイズ」というものを、初めて知りました。
単純に広範囲な知識を身につければ良いというものではなく、
問題文の中にある、答えが絞られる分岐点を意識しながら
正解に導かれるパターンを見分ける!
とんでもない頭脳戦だと思います。
さらには、その問題が出題される背景まで想定するとは・・・。
ツイートで触れた「僕」の独白を引用します。
競技クイズと異なるのは、この世界で僕たちが出題されるクイズのほとんどには答えが用意されていない点にある。僕たちは答えを口にする。決断を下し、行動をする。そして自分の答えが正解だったのかわからないまま生きていくことになる。僕たちはしばしば後悔をする。自分の選択が間違いだったのではないかと不安になる。あのとき、こっちの答えを選んでいれば、もしかしたらー僕たちは選ぶことのなかった答えのことを考える。
人生はその場で答えの分からない「クイズ」なのですね。
とてもスリリングな物語でした。
『ラブカは静かに弓を持つ』 安壇 美緒
少年時代、チェロ教室の帰りにある事件に遭遇し、以来、深海の悪夢に苛まれながら生きてきた橘。
Amazon紹介文
ある日、上司の塩坪から呼び出され、音楽教室への潜入調査を命じられる。
目的は著作権法の演奏権を侵害している証拠をつかむこと。
橘は身分を偽り、チェロ講師・浅葉のもとに通い始める。
師と仲間との出会いが、奏でる歓びが、橘の凍っていた心を溶かしだすが、法廷に立つ時間が迫り……
Amazonの紹介文にあるように、
主人公の「橘」は少年時代に遭遇した誘拐未遂事件で大きなトラウマを抱えています。
事件をきっかけにチェロを手にすることができなくなり、
大人になった今もなお、悪夢にうなされる日々を送っています。
橘が深海の夢を見るとき、そこには古い潜水艦も、醜い魚も見当たらない。
そこに広がる暗闇は、チェロ教室の裏の路地の色をしている。
命じられたのは、音楽学校への潜入調査。
チェロを学び直したい社会人として2年もの間、そこに通うことでした。
そこで練習曲として講師から提示されたのが『戦慄きのラブカ』。
同名の古い映画の主題曲です。
その映画の主人公は「スパイ」で、ラブカはその象徴に用いられた深海魚の名前です。
そして、音楽教室に潜入する橘の象徴でもあるのです。
孤独な「深海」に生きていた橘は、潜入先で出会った音楽と周りの人々との交流によって、
次第に癒されていきます。
それは、深海に沈む「橘」が、海面でキラキラゆらめく陽の光に向かって、
ゆっくり浮上していくような・・・。
優しいチェロの音色が聞こえてくる、美しい物語です。
『#真相をお話します』 結城真一郎
家庭教師の派遣サービス業に従事する大学生が、とある家族の異変に気がついて……(「惨者面談」)。不妊に悩む夫婦がようやく授かった我が子。しかしそこへ「あなたの精子提供によって生まれた子供です」と名乗る別の〈娘〉が現れたことから予想外の真実が明らかになる(「パンドラ」)。子供が4人しかいない島で、僕らはiPhoneを手に入れ「ゆーちゅーばー」になることにした。でも、ある事件を境に島のひとびとがやけによそよそしくなっていって……(「#拡散希望」)など、昨年「#拡散希望」が第74回日本推理作家協会賞を受賞。そして今年、第22回本格ミステリ大賞にノミネートされるなど、いま話題沸騰中の著者による、現代日本の〈いま〉とミステリの技巧が見事に融合した珠玉の5篇を収録。
Amazon紹介文
収録されている5編の短編は、「世にも奇妙な物語」に出てきそうな独特な読後感の作品です。
私の読了ツイートにあるように、読み初めはよくある事件かな?と読み進めると、
ん?「でも、何かかがおかしい」
「なんだ、この違和感は?」
という不思議な感覚にとらわれます。
そして、真相が明らかになると「あー、そういうことだったのか〜(汗)」
となりました(笑)。
「あぁ、そういうことね!」と早トチリは禁物です。
その先に、もう一捻り・・・。
ともかく、一読の価値ありです。
『宙ごはん』 町田その子
宙には、育ててくれている『ママ』と産んでくれた『お母さん』がいる。厳しいときもあるけれど愛情いっぱいで接してくれるママ・風海と、イラストレーターとして活躍し、大人らしくなさが魅力的なお母さん・花野だ。二人の母がいるのは「さいこーにしあわせ」だった。
Amazon紹介文
宙が小学校に上がるとき、夫の海外赴任に同行する風海のもとを離れ、花野と暮らし始める。待っていたのは、ごはんも作らず子どもの世話もしない、授業参観には来ないのに恋人とデートに行く母親との生活だった。代わりに手を差し伸べてくれたのは、商店街のビストロで働く佐伯だ。花野の中学時代の後輩の佐伯は、毎日のごはんを用意してくれて、話し相手にもなってくれた。ある日、花野への不満を溜め、堪えられなくなって家を飛び出した宙に、佐伯はとっておきのパンケーキを作ってくれ、レシピまで教えてくれた。その日から、宙は教わったレシピをノートに書きとめつづけた。
さらに紹介文には、
「全国の書店員さん大絶賛!どこまでも温かく、やさしいやさしい希望の物語」
とあります。
宙には、「ママ」と「お母さん」という二人の母親がいます。
「お母さん」は、生みの親の「花野」で、「ママ」が育ての親の「風海」です。
「風海」は、「花野」の妹ですが、姉には子育ては無理だと宙を引き取って育てることになったのでした。
その「風海」の判断は、宙が花野の元に戻されることで明らかになっていきます。
何かと、普通の家庭とは違った環境で育った宙。
その中で知った、大切な人との別れ。
そんな中でときに押しつぶされそうになる宙の支えになったのは、
佐伯が教えてくれたレシピで作る「ごはん」だったのです。
世間の「普通」の価値観で見た「理想の家族」なんかじゃなくて良い!
宙にとっての、幸せを見つけるには遠回りすることも必要なのかもしれません。
それでも、「宙のごはん」があれば、きっと大丈夫でしょう。
書店員さんの言う通り「どこまでも温かく、やさしいやさしい希望の物語」です。
『川のほとりに立つ者は』 寺地はるな
カフェの若き店長・原田清瀬は、ある日、恋人の松木が怪我をして意識が戻らないと病院から連絡を受ける。
松木の部屋を訪れた清瀬は、彼が隠していたノートを見つけたことで、恋人が自分に隠していた秘密を少しずつ知ることに――。
「当たり前」に埋もれた声を丁寧に紡ぎ、他者と交わる痛みとその先の希望を描いた物語。
人は誰もが、同じようになんでもできるわけではない。
その当たり前の事実を、私たちはともすると忘れがちかもしれません。
走ることが誰よりも速くて、いつも快活な子供だけど、
文字を読むことだけが、どうしても他の子たちと同じようにはできないとか。
みんなが静かに集中しているときに、その子だけは落ち着きがなくじっとしていられないとか。
最近では、「発達障害」と呼ぶのでしょうか?
そんな名前がついてしまうと、何か特別なことのように思えるけど。
みんなそれぞれ、違っているのは別に特別なことではないのかもしれません。
人間は社会的な生き物なので、社会に適合していかなければならないから
他者との差異は、どうしてもハンデになってしまうのでしょうか?
物語終盤の主人公の独白です。
川のほとりに立つ者は、水底に沈む石の数を知り得ない。でも清瀬は水底の石がそれぞれ違うことを知っている。川自身も知らない石が沈んでいることも。あるものは尖り、あるものはなめらかに丸く、またあるものは結晶を宿して淡く光る。人は石を様々な名で呼び分ける。怒り。痛み。悲しみ。あるいは、希望。
まさに「他者と交わる痛みとその先の希望を描いた物語」です。
『光のとこにいてね』 一穂 ミチ
古びた団地の片隅で、彼女と出会った。彼女と私は、なにもかもが違った。着るものも食べるものも住む世界も。でもなぜか、彼女が笑うと、私も笑顔になれた。彼女が泣くと、私も悲しくなった。
彼女に惹かれたその日から、残酷な現実も平気だと思えた。ずっと一緒にはいられないと分かっていながら、一瞬の幸せが、永遠となることを祈った。
どうして彼女しかダメなんだろう。どうして彼女とじゃないと、私は幸せじゃないんだろう……。
生まれも生い立ちも、何もかもが異なる「結珠(ゆず)」と「果音(かのん)」。
その二人が、その古びた団地で出会ったことは、きっと運命。
少しの間離れるときに、果音がいった小さな約束
「そこの、光のとこにいてね」
その一言は、数年後また繰り返される、二人を繋ぎ止める言葉だったのかもしれません。
大人になった二人はそれぞれの人生を生きていました。
けれど、どちらの心の中でもあの日のあの言葉がちくちく疼いていたのです。
それほど惹かれあっていたのは、
二人とも「それは」、きっと叶わないと思っていたからかもしれません。
わたしたち、ずっとこんなふうなのかもしれない。束の間のささやかな幸福と別離とを繰り返すカノン。だったら、次の音符の位置は決まっている。
光に包まれた二人の、その後の幸せを祈らずにはいられませんでした。
『月の立つ林で』 青山美智子
長年勤めた病院を辞めた元看護師、売れないながらも夢を諦めきれない芸人、娘や妻との関係の変化に寂しさを抱える二輪自動車整備士、親から離れて早く自立したいと願う女子高生、仕事が順調になるにつれ家族とのバランスに悩むアクセサリー作家――。
つまずいてばかりの日常の中、それぞれが耳にしたのはタケトリ・オキナという男性のポッドキャスト『ツキない話』だった。
Amazon紹介文より
月に関する語りに心を寄せながら、彼ら自身も彼らの想いも満ち欠けを繰り返し、新しくてかけがえのない毎日を紡いでいく――。
5つの短編の主人公たちをつなぐのは、
一つのポッドキャストのコンテンツ、「タケトリ・オキナの『ツキない話』」です。
その配信のスタートは毎回
「竹林からお送りしております、タケトリ・オキナです。かぐや姫は元気かな」
というフレーズで始まります。
月に関する蘊蓄やちょっと良い話的な話題がメインですが、
ところどころ、語りのトーンが変わって、誰かに語りかけるかのような感じが・・・。
それぞれの登場人物たちは、このポッドキャストがきっかけで救われたり、心が楽になったりします。
作中では「竹林」が象徴的に使われますが、竹がその近形で繋がりあうように、
登場人物たちもそれぞれの人生にすれ違って・・・。
そして、最終章!
最後に仕掛けられた驚きの事実と
読後に気づく見えない繋がりが胸を打つ、
心震える傑作小説。
という、紹介文に納得するのです。
未読の方には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
まとめと、大賞の行方を考える?
いかがでしたでしょうか?
2023年の本屋大賞ノミネート作品10作を読み込んで、
私なりにまとめてみました。
冒頭でもお伝えした通り、どれも甲乙つけがたい傑作だと思います。
それでも、やはり気になるのは、どの作品が大賞を受賞するのか?
ですよね(笑)
とは言っても、私ごときが予想なんでおこがましいので、
個人的に良かったと思う順を考えてみました。
実は、この記事のアイキャッチに使った画像がその順に並んでいるのです。
向かって左から順に私が良いと思った作品になっています。
とりわけ、上位3作品
- 『月の立つ林で』 青山美智子
- 『宙ごはん』 町田その子
- 『汝、星のごとく』 凪良ゆう
については、順不同と思ってください。
それでもあえて『月の立つ林で』を一番にしたのは、
2021年、2022年本屋大賞2位!という青山美智子さんに、今回は大賞を取っていただきたい!
という、完全に個人的な応援の気持ちからです。
『宙ごはん』の町田その子さんも、『汝、星のごとく』の凪良ゆうさんも
2021年と2020年に大賞を受賞されているので、
ちょっと首位を空けていただいた感じです(汗)
さあ、本屋大賞2023発表は、4月12日です。
あとわずかですが、皆さんの中での「大賞」はどの作品でしょうか?
そんなことを考えながら、本を眺めてみるのもこの時期ならではの楽しみかもしれませんね。
以上、この記事があなたの読書ライフの参考になれたらうれしいです。
2023年4月12日 本屋大賞発表
本日は、いよいよ「2023年本屋大賞」発表日です。
先ほどまで、授賞式をライブで見ていたのですが、
今年度の本屋大賞は、
『汝、星のごとく』 凪良ゆう
が受賞しました!
凪良ゆうさん!おめでとうございます!!✨✨
なんと、『流浪の月』に続く2回目の受賞です。
素晴らしい、発表の瞬間「やっぱりかー😅」という感じでした。
作品は好きだったのですが、2回目は見送られるかなー?
と考えたのが甘かったですね;;
納得の結果です。
その他の順位は下記のリンク、本屋大賞オフィシャルサイトで発表されています。
今回、私がイチオシに選んだ、青山美智子さんの『月の立つ林で』は、
残念ながら5位でした。
まあ、その上にいる4作品を見ると、「そういう傾向なのかな・・・」
と、これも納得です。
ともあれ、コロナ禍で自粛されていた賑やかな授賞式が再開されたのは何よりだと思います。
凪良さんの受賞スピーチで、不覚にももらい泣きしてしまいました。;;
そして、ノミネート作はどれも読み応えのある作品です。
未読のものがあれば、この機会に一度手に取ってみてください。
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