Kindle Unlimited で長編シリーズ一気読み『獣の奏者』

読書

『獣の奏者』全5冊を読み放題で一気読み

はじめに〜上橋菜穂子さんの作品との出会い『鹿の王』

今回取り上げる作品『獣の奏者』について触れる前に、

この作品に注目するきっかけになった『鹿の王』についてお話したいと思います。

Twitterの読書垢の皆さんのツイートで気になっていた『鹿の王』を読んだのが、

今月(2023年5月)の初めのことでした。

単行本で上下巻、文庫本なら4冊と、なかなかボリュームのある作品でした。

読み始めて、すぐにその世界観の虜になってしまいました。

強大な帝国・東乎瑠から故郷を守るため、死兵の役目を引き受けた戦士団“独角”。妻と子を病で失い絶望の底にあったヴァンはその頭として戦うが、奴隷に落とされ岩塩鉱に囚われていた。ある夜、不気味な犬の群れが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生。生き延びたヴァンは、同じく病から逃れた幼子にユナと名前を付けて育てることにする。一方、謎の病で全滅した岩塩鉱を訪れた若き天才医術師ホッサルは、遺体の状況から、二百五十年前に自らの故国を滅ぼした伝説の疫病“黒狼熱”であることに気づく。征服民には致命的なのに、先住民であるアカファの民は罹らぬ、この謎の病は、神が侵略者に下した天罰だという噂が流れ始める。古き疫病は、何故蘇ったのか―。治療法が見つからぬ中、ホッサルは黒狼熱に罹りながらも生き残った囚人がいると知り…!?
たったふたりだけ生き残った父子と、命を救うために奔走する医師。生命をめぐる壮大な冒険が、いまはじまる―!

Amazon紹介文より


その時の読了ツイートが以下の内容です。

帝国と小部族の関係

自然に対する人間の傲慢が、感染症に与える影響

愛するもの、大切なものを護るということ。

色々考えさせられる、良作でした。

そして、この作者「上橋菜穂子さん」の作品をもっと読みたいと思いました。

すると、なんと!

上橋さんの代表作で「国際アンデルセン賞作家賞受賞作」の

『獣の奏者』(全5巻)が、Kindle Unlimited で読むことができるではありませんか!

なんというラッキーなことでしょう!

ということで今回は、

「Kindle Unlimited 読み放題で長編シリーズ一気読み」

というタイトルで『獣の奏者』一気読みにトライしたいと思います。

Kindle Unlimitedの詳細は下記のリンクから確認してください。

Kindle を始めるなら、

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3ヶ月分のKindle Unlimited つきでお得です!

それではさっそく、『獣の奏者』がどんなお話なのか、

第1巻の内容から順に見ていきましょう!

『獣の奏者 Ⅰ 闘蛇編』

児童文学のノーベル賞にあたる、国際アンデルセン賞作家賞受賞! 世界的注目作家の新たなる代表作。リョザ神王国。闘蛇村に暮らす少女エリンの幸せな日々は、闘蛇を死なせた罪に問われた母との別れを境に一転する。母の不思議な指笛によって死地を逃れ、蜂飼いのジョウンに救われて九死に一生を得たエリンは、母と同じ獣ノ医術師を目指すが――。苦難に立ち向かう少女の物語が、いまここに幕を開ける!

Amazon紹介文より

上記の紹介文によると、

リョザ神王国」の「闘蛇村」に暮らす「エリン」という少女が主人公のようです。

そこでは、「闘蛇」という生き物が人の生活に関わっているようです。

そしてエリンの母親が、その「闘蛇」の世話をする?「獣ノ医術師」です。

それが、なんらかの手違いで「闘蛇」を死なせた罪に問われたと・・・。

そして、母親と離れ離れになったエリンの苦難の日々が始まる!

という内容のようですね。

2023年5月25日 読了ツイート

『獣の奏者 Ⅱ 王獣編』

カザルム学舎で獣ノ医術を学び始めたエリンは、傷ついた王獣の子リランに出会う。決して人に馴れない、また馴らしてはいけない聖なる獣・王獣と心を通わせあう術を見いだしてしまったエリンは、やがて王国の命運を左右する戦いに巻き込まれていく――。

Amazon紹介文より

1巻で、なんとか死地から逃れたエリンは、

獣ノ医術師」を目指すため「カザルム学舎」というところで、学び始めたようです。

そこで、彼女は「傷ついた王獣の子リラン」に出会うとあります。

王獣」とはどんな生き物なのでしょうか?

それは「決して人に馴れない」また、「馴らしてはいけない聖なる獣」だというのです。

その王獣と心を通わせ合う術をエリンが見出してしまったことから、

戦いに巻き込まれていくと。

またも彼女を波乱が待ち受けているようですね。

2023年5月28日 読了ツイート

初夏の日差しに包まれる「王獣」たちを見ながら、エリンはこう呟きます。

 なんと美しく、恐ろしい獣なのだろう。

(王獣は、飼ってはいけない獣だ……)

 その思いが頭を貫いた。

 王獣は、遠く離れたところから、畏怖しながら眺めるべき獣だ。

『獣の奏者Ⅱ 王獣編 魔がさした子 より

人に育てられた「王獣」と野生の王獣との違いの意味に気づき、

「野生」を人の道具にすることの愚かさを思ったのでしょうか?

『獣の奏者 Ⅲ 探求編』

愛する者と結ばれ、母となったエリン。ある村で起きた闘蛇の大量死の原因究明を命じられ、行き当たったのは、かつて母を死に追いやった禁忌の真相だった。夫と息子との未来のため、多くの命を救うため、エリンは歴史に秘められた真実を求めて、過去の大災厄を生き延びた人々が今も住むという遥かな谷を目指すが……。

Amazon紹介文より

少女だったエリンも大人になり、愛する者と結ばれ、母になると。

そしてある村で起きた闘蛇の大量死の原因を追求するうち、

かつて母親が着せられた罪「闘蛇殺し」の真相に気づくようです。

そしてその「禁忌の真相」究明が、夫と息子の未来のため、

さらには多くの命を救うためとは一体どんな真実が明らかになるのでしょうか?

2023年5月29日 読了ツイート

『獣の奏者 Ⅳ 完結編』

闘蛇と王獣。秘められた多くの謎をみずからの手で解き明かす決心をしたエリンは、拒み続けてきた真王の命に従って王獣を増やし、一大部隊を築き上げる。過去の封印をひとつひとつ壊し、やがて闘蛇が地を覆い王獣が天を舞う時、伝説の大災厄は再びもたらされるのか。傑作大河物語巨編、大いなる結末へ。

Amazon紹介文より

闘蛇」と「王獣」に秘められた多くの謎とは?


その謎をエリンは自ら解き明かそうと決心したと。

そしてそのことにより、過去の封印が壊されるとき、

再びもたらされるかもしれない「伝説の大災厄」とはなんなのか?

いよいよ物語のクライマックスにして完結編です。

ここまでの紹介文からも、壮大な大河物語が楽しみで仕方ありません。

2023年5月31日 読了ツイート

いよいよ物語の完結編を読み終えました。

ここ何日間か、この壮大な物語世界にどっぷり浸からせてもらいました。

読み終えてしまうのが、惜しいような読後感を久しぶりに味わいました。

物語の終盤、エリンの息子ジェシの独白が印象的なので引用します。

母の葛藤を間近でみることで、ジェシは、戦というものが、ひとりの英明な人の英雄的な行為で止められるものではないことを思い知った。  人は群れで生きる獣だ。群れをつくっているひとりひとりが、自分がなにをしているのかを知り、考えないかぎり、大きな変化は生まれない。

そして、その母エリンが語った言葉です。

人の一生は短いけれど、その代わり、たくさんの人がいて、たとえ小さな欠片でも、残していくものがあって、それがのちの世の誰かの、大切な発見につながる。……きっと、そういうものなのよ。顔も知らない多くの人たちが生きた果てにわたしたちがいて、わたしたちの生きた果てに、また多くの人々が生きていく……

私たちひとりひとりが、

この世界について知ることができるのは、ほんの小さな欠片かもしれません。

けれど、その一つ一つを、のちの世に生きる人たちに引き継いで行ければ、

いつかきっと、誰もが争いのない平穏な日々を手に入れられると思いたいです。

『獣の奏者 外伝 刹那』

本編では明かされなかった空白の11年間にはこんな時が流れていた! 王国の行く末を左右しかねない、政治的な運命を背負っていたエリンは、苛酷な日々を、ひとりの女性として、母親として、いかに生きていたのか。時の過ぎ行く速さ、人生の儚さを知る大人たちの恋情、そして、一日一日を惜しむように暮らしていた彼女らの日々の体温が伝わってくる物語集。単行本未収録の書き下ろし短編「綿毛」も収録。

Amazon紹介文

現在、Kindle Unlimited 読み放題での『獣の奏者』は、

本編の4巻だけでなく、この「外伝」までの全5巻を読むことができます。

外伝では、「本編で明かされなかった空白の11年間」が描かれるようです。

外伝を読んで、改めて「そういうことだったのかー!」

と本編の深さがわかるのかもしれませんね。

2023年6月2日 読了ツイート

まとめ

いかがでしょうか?

これだけの長編シリーズを全て読み放題で楽しめるチャンスです!

読み放題の対象作品は頻繁に入れ替えされます。

ぜひ、この絶好のチャンスを利用してみませんか。

読み放題対象期間中に、ライブラリーに加えておけば、

仮に対象外になってもそのまま読み続けることができます。

今のうちに5巻ともライブラリーに加えて、じっくり読むのもありですよ。

私も読み終えたら、随時この記事に読了ツイートを貼り付けていこうと思います。

以上、この記事が何かあなたの読書の参考になればうれしいです。




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