【資産運用】「NISA」と「つみたてNISA」はどっちがいい?

お金の勉強

昨日は、ネット証券の「SBI証券」に口座開設してみました。


昨日の口座開設手順では触れていませんでしたが、途中で「NISA口座を申し込みますか?」というような選択がありました。

私の場合、既に楽天証券NISA口座を持っているのでスキップしたのですが、自身の時を思い出すと「これって結構迷うよね」と思います。

それに、NISAの申し込みでは、文字通りの「NISA(一般NISA)」と「つみたてNISA」の二つからどちらかを選ばないといけません。(二つを併用することはできないです。)
どっちを選択すればいいんだろう?」って悩むことになります。

そこで今回は、この「NISA」と「つみたてNISA」を比較してどちらを選択したらよいかを検討したいと思います。

まず、おさらい「NISA」って何がいいの?

ところで「NISA」って何がいいんですか?

はい、「NISA」のメリットは、
一言でいうと節税効果ですね。

何を今さらと言われるかもしれませんが、「みなさんご存知の・・・」という感じで話を進めるのもちょっと不親切かと思うので、簡単におさらいします。

「NISA」とは「少額投資非課税制度」のことで、口座内で運用している金融商品から得られた「売却益」や「配当」などの利益に対して非課税になる制度です。

通常、配当は「配当所得売却益は「譲渡所得として、それぞれ「20.315%(復興特別所得税含む)」の税率で所得税が課せられます。

つまり、通常ならば、一万円の利益に対して2千円ちょっとが税金で引かれますが、NISAで運用すればそれが非課税になるということです。この差は大きいです。

なるほど、結構税金で引かれるんだ。
確かに、この差は大きいですね。

はい、せっかくの優遇制度なので、
かしこく使いたいですね。


よく言われるのは、少子高齢化で年金制度もだんだん厳しくなる中、「国民のみなさん自身で資産形成してくださいね。そのかわりこの制度では非課税にしてあげますから」と自助努力を促す意味もあるとかないとか?

まあ、政府の思惑はどうであれ、せっかくの優遇制度はかしこく使って資産形成していきましょう。

そこで、最初の疑問に戻るわけですが、
「NISA(一般NISA)」と「つみたてNISA」ではどちらを選択すれば良いのでしょうか?

まず、「結論」のようなもの。(あくまで私見)

では、「NISA」と「つみたてNISA」では、
どちらを選べばいいんでしょうか?

投資家さんによってどちらが向いているか、
一緒に検討してみましょう。

細かい比較検討は後回しにして、まず私なりの結論をあげたいと思います。
どちらが良いかについて私は、投資を考えている方の「運用期間」と「運用資金」で選択が分かれると考えています。

「つみたてNISA」が向いている人

まず、「つみたてNISA」が向いているんじゃないかと思うケースについて。

  • 5年を超える長期間で運用したい人(20年まで運用可)
  • 月3万円程度の積立投資で運用したい人
  • 投資銘柄の選択にあまり手間をかけたくない人

という項目に当てはまる人が向いているのではないかと私は思います。
ひとことで言うと、「コツコツと長期の積立で資産形成したい人」ですね。

この場合も「資産形成にとって時間は大きな見方だ」という原則が効いてきますね!

「NISA(一般NISA)」が向いている人

簡単に言えば、上記のつみたてNISAが向いている条件に当てはまらない人でしょうか。

  • (現在の年齢的などから)20年とかの長期間の運用は考えにくい人
  • 月4万円以上の運用をしたい人(厳密には年間40万円超の運用
  • 投資銘柄の選択肢を増やしたい人
  • 個別株ETF(上場投資信託)REIT(不動産投資信託)などにも投資したい人

など、上記の条件に当てはまる人は、NISA(一般NISA)を選んだ方が良いというか、つみたてNISAでは無理かと思います。

では、次になぜ私がこのように考えるか、「一般NISA」と「つみたてNISA」の比較をしましょう。

「NISA(一般NISA)」と「つみたてNISA」の比較

なるほど、なんとなくイメージできました。
それぞれの違いをもう少し教えてください。

それでは、
一覧表で違いを比較してみましょう。

では、双方のポイントを下の一覧で比較してみましょう。

NISA(一般NISA)つみたてNISA
年間投資可能額年間120万円年間40万円
非課税期間5年間20年間
利用資格日本国内に住んでいる20歳以上の人日本国内に住んでいる20歳以上の人
対象商品・上場株式
・株式投資信託
・ETF(上場投資信託)
・REIT(不動産投資信託)
            など
長期の積立・分散投資に適した
一定の公募等株式投資信託
NISAとつみたてNISAの比較 「利用資格」の年齢は2023年1月1日以降は18歳に引き下げされます

上記の表のようにそれぞれ異なるポイントがあります。

まず目につくのが年間の投資可能額でしょうか?
つみたてNISAの方は40万円までなので、月額にすると約3万3千円程度までの積立投資ができることになります。

それでも非課税期間が20年あるので、コツコツ積立てて行くことが可能です。

20年後の年齢を60代と想定すると、40代にはスタートしておけると良いですね。
40代というと何かと出費も多い時期ですから、月3万円ちょっとでも投資に回せれば立派だと思います。
それから、対象商品に記載があるように、「長期の積立・分散投資に適した」ものがあらかじめセレクトしてあります。その中から選択するわけですから大きな失敗は無さそうです。

一方、一般NISAのポイントを確認すると、年間の投資可能額が120万円になります。
毎月積立で考えると月10万円なので、そんなには必要ないかなと感じるかもしれません。

そこで、対象商品の項目を見ると、

  • 上場株式
  • 株式投資信託
  • ETF(上場投資信託)
  • REIT(不動産投資信託) など

とあります。
これらにも投資可能となると、積立投資だけの場合とは状況が違ってきます。

上場株式ETFなどを購入すると1回で数十万円が必要になるので、そんなに大きな枠ではということです。
元々NISAは「少額投資非課税制度」なので、それほど大きな投資は想定していないからです。

具体例をあげてみましょう。

いつもお世話になっている「楽天グループ」の2021年10月7日現在の株価は「1142円」です。
これを単位株100株購入すると、11万4千200円になります。
さらに、米国株のSP500指数に連動した「バンガード・S&P500ETF」の現在価額が一口「399.81$」です。
これを本日のレートで5口購入した場合、22万2千732円になります。

この二つの取引をしたら、「合計33万6千932円」です。

これは、本日の取引だけで年間投資可能額の約28%を使うということです。
そう考えると、年間120万円の可能枠でもそれほど大きくはないですね。

ということで、投資に充てる余裕資金がある程度あり、定額積立の投資信託以外の選択肢も考えたい方や、年齢的にも20年という長いスパンでは考えにくい方なんかは一般NISAが良さそうです。

ちなみに、どちらも年間の投資可能額を翌年に繰越すことはできません。
40万円も120万円もその年のうちに目一杯使うようにコントロールした方が良いと思います。

まとめ

今回は、「NISA(一般NISA)」と「つみたてNISA」のどちらを選択したら良いかについて検討しました。

最初の「結論のようなもの」でも記載したように、

  • 長期間の運用が可能でコツコツ資産形成したい方は「つみたてNISA
  • 個別株、ETF、REITなど投資商品の選択肢がある、5年以内の運用ならば「一般NISA

を選んではどうでしょうか。というのが私の私見でした。

そのように検討した結果、私自身は「一般NISA」を選択しました。

定額積立でインデックスファンドJ-REITなどを購入しながら、
米国高配当株ETF個別株などでも運用しています。

最後になりましたが、投資はあくまでも自己判断でお願いします。

ファイナンシャルプランニングの教科書では、一番最初に「FPと倫理」と言う科目があります。
その中に「FPと関連法規」として、「FP業務と金融商品取引法」という項目があり、
金融商品取引業者としての登録を受けていないFPは、投資判断の助言や顧客資産の運用を行なってはならない」とされています。

今回の内容もあくまでも一般的なもので、個別の投資方法を推奨するものではありません

今回の記事も参考にしていただきたいですが、最終的な判断はご自身でされるようにしてください

とは言っても、今回の記事が何か少しでもあなたの参考になれば嬉しいです。

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