前回、Kindle Unlimited で読むことができる小説5選について紹介しました。
では、小説以外の「実用書」ではどんな本が読み放題なのかも気になりませんか?
もちろん、実用書にも普通に購入してでも読みたいようなものがラインナップされています。
ということで今回は、Kindle Unlimited の読み放題の中からオススメの実用書5冊を紹介したいと思います。
今回の記事は、こんなあなたにおすすめします。
- とにかくお得に本を読んで、色んな情報をインプットしたい方
- 部屋の中に日々増え続ける本を何とかしたい方
- Kindle Unlimited でどんな本が読めるのか知りたい方
- Kindle Unlimited を試してみようかと迷っている方
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『普通の会社員でもできる 日本版FIRE超入門』山崎俊輔
まずご紹介するのが、数年前からよく耳にするようになった
「FIRE(ファイア:Financial Independence Retire Early)」に関する本です。
「FIRE」について簡単におさらいすると、
経済的独立の獲得による早期リタイアを目指すムーブメントです。
Amazon 紹介文より引用
十分なお金を貯金して、それを投資などで運用することによって収入を得て、「早期リタイア」を目指すのが一般的です。
アメリカで流行しており、今そのトレンドが日本にも上陸しようとしています。
FIRE本は主に翻訳本で数多く出版されているので、それらを手にされた方もあるかと思います。
それらの翻訳本と比較してこの本の優れたところは、
日本のファイナンシャルプランナーの著者「山崎 俊輔」氏が、日本の税制や社会保障制度を前提としたリアルな「日本版FIRE」について考察されている点です。
特に公的年金制度とFIREの関係については、私もこの本で再認識させられました。
アメリカ式のFIREムーブメントに理想を求めると、40代など早い時期でのリタイアに憧れがちです。
そこで本書では、日本のリアルな社会環境の中での早期リタイアの課題について考察を進めます。
まず、日本の会社員が早期リタイアを選択すると、それ以降は「厚生年金」から外れることになります。
ということは、将来受け取ることができる公的年金額は、受給開始まで継続加入した場合よりもかなり少なくなってしまいます。
公的年金は終身保証される収入になるので、年金減額分を補うだけの資産の積み増しをしておく必要があることになります。
つまり、早期リタイアを実現したい年齢が若ければ若いほど、準備する資産額は多く必要になるということです。
著者は、60歳で再雇用などを選ばずにリタイアすることを「プチFIRE」と呼びます。
この「プチFIRE」の場合は、年金受給開始の65歳までの生活を支える資金と、年金で不足する額(例えばあの「2000万円」問題のように)が準備できればクリアできることになります。
これなら、一般的なサラリーマンでも実現はそれほど難しくないかもしれません。
著者は、この「プチFIRE」をベースに、さらにそこから5年、10年といった感じで早期リタイアするにはどれくらいの資産形成が必要かを具体的に説明してくれます。
いずれにしても早期リタイアを目指すならば、スタートは早いほうが実現性が増します。
そのためのリアルな取り組み方を示してくれるのが本書です。
その辺りの内容については「第6章 FIREを実行する3つのパターン」で詳しく触れられています。
この情報が「Unlimitedの読み放題」で読めるのですから、間違いなくオススメの1冊です。
早期リタイアに興味のある方は、是非一度手にとってみてください。
『自己肯定感を上げる OUT PUT読書術』アバタロー
次にご紹介するのが、書評YouTuberで有名な「アバタロー」さんの著書、
『自己肯定感を上げる OUTPUT読書術』です。
タイトルからして、惹かれる本ですよね。
本書でも触れられていますが、日本の若者の自己肯定感は世界的に見てもかなり低い傾向があるという調査結果があるそうです。
そういう私も「自己肯定感」についてはあまり自信がないですが…σ^_^;
著者が伝えたいメッセージは「プロローグ」から明確に示されます。
「読書によって、人は自己肯定感を高め、人生を好転させることができる」
『自己肯定感を上げる OUTPUT読書術』アバタロー著 「プロローグ」より引用
それが、本書でもっとも伝えたいメッセージです。
そして、それを実現するために一番重要なアクションが、読んだ本を「OUTPUT」することであり、その方法論を詳細かつ具体的に示すことが本書の役割となります。
さすがに売れっ子YouTuberさんですね。
最初に伝えたいメッセージ(結論)をスバっと提示して、そこから詳細な内容に触れていく、
お手本にしたいような論理の展開です。
そしてさらにこのテーマを選んだ理由について3点挙げています。
- 「人間の自己肯定感は、読書によってコントロール可能である」ことを伝えたいから
- 「読書によって得た、私自身の最大の成功体験が、自己肯定感の回復」であるから
- 「自己肯定感に悩み苦しんでいる人の力になりたい」から
この3点が著者がこの本に込めた思いなのだそうです。
著者自信が経験した、幼少期から20代までの「黒歴史(と著者はいいます)」を乗り越えることができたのが読書の力でした。
では、なぜ「OUTPUT読書術」なのでしょうか?
その理由についても著者は明確に結論を示してくれます。
結論から言いますと
『自己肯定感を上げる OUTPUT読書術』 アバタロー著 「プロローグ」より
「人間はOUTPUTをすることで、初めて自分の人生に変化を起こせるから」です。
そして本論では、実際の読書法について著者の考えが紹介されていきます。
- 良質な本の選び方から始まり、その内容を効率的に自身に取り入れる方法
(読書の心得) - 読書がコスパ最強のの自己投資であること
- 悩み、ストレスを解消する万能薬であること
などの読書の効用なども織り込みながら、「読書習慣を身につけることの重要性」が伝わるように構成されています。
そして、後半はいよいよ「OUTPUT」の仕方について説明が展開されます。
その冒頭部分で、著者は「OUTPUT」によって「身に付く3つの力」があると言います。
- 分かりやすく説明する力
- コミュ力
- 構造化する力
この3つの力が、「人生100年時代という長旅に耐えられるだけの”筋力”」を鍛えることにつながるとも著者はいいます。
そして第3章以降は、より具体的な「OUTPUT読書法」について展開されます。
著者はプロローグで「既に読書習慣のある方は第3章から読んでもらってもいいかもしれない」とも言っています。
そして第4章では「絶対に失敗しない選書の方法論」が紹介されます。
私も長年読書に親しんできましたが、この「選書の方法論」には「なるほど」と気付かされる部分がありました。
そして「エピローグ」には、感動の「対話篇」が用意されています。
私の拙い紹介文でこの本の良さが実感できない方は、どうかこの「エピローグ」だけでも読んでみてください。
本屋さんでの立ち読みでも充分読めると思います。
そこには高校時代の進路指導での著者と恩師の対話が紹介されています。
その恩師はまるで哲学者のソクラテスのように「無知の知」について語りかけます。
この対話を読んだら、あなたもきっと本編を読みたくなると思います。
今回の5冊の中でも特にオススメの本です。
『なまけものひろゆき時間術』西村博之
次に紹介するのは、西村裕之さんの『なまけもののひろゆき時間術』です。
なんとあの「ひろゆき」さんの本がUnlimitedで読めてしまうんですね。
Amazonサイトのタイトルでは、
『なまけもの時間術 管理社会を生き抜く無敵のセオリー23』
となっています。
Amazonの紹介文を引用します。
「時短社会」「働き方改革」……働く時間はどんどん短くなるなかで、
Amazonサイト 紹介文より引用
時間に追われながら、毎日をがむしゃらに生きる。
しかし、成果主義のこれからの社会では、その努力は報われそうにありません。
そんな生き辛い社会のなかで、
「遅刻はするけど、きちんと成果を出す」のがひろゆきさん。
ゼロからイチを生み出す独自のアイディアで”2ちゃんねる””ニコニコ動画”を創出し、日本のインターネットメディアを牽引してきた彼が考える
仕事において「本当に頑張るべきこと」とは…?
と紹介されています。
読んでみた感想は、さすが「ひろゆき」さんですね。
凡人の私なんかでは思いつけない発想ばかりでした。
私たちは長年の学校教育で、「常識人であること」「頑張って努力することは尊い」というような価値観が当たり前のように思い込んでいるのかもしれません。
しかし、ひろゆきさんは「その頑張りは、頑張る方向性が違うんじゃない?」と言います。
仕事に追われて四六時中働いている人って、「頑張っている」感はあるんですけど、あまりうまくいっている人を見ません。だとしたら、一生懸命の方向性を考え直す必要がありそうです。
『なまけものひろゆき時間術』ひろゆき著
自身の「頑張り」の方向性が間違っていないかを再確認し、
「成果社会で生き抜くための時間の使い方」について考えてみたいあなたに、
強くオススメします!
『プロセスエコノミー』 尾原和啓
「プロセスエコノミー」という言葉を耳にする機会が増えたように思います。
次に紹介する本は、まさにその「プロセスエコノミー」を取り上げた、尾原和啓さんの著書です。
この本の正式なタイトルは、
『プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる』です。
「あなたの物語が価値になる」というのが現代社会に新たに現れた価値観なのでしょうか?
語感からなんとなくわかるような気がしていましたが、Unlimitedに入っていたので早速読んでみました。
気になった本に、気軽にアクセスできるのも「Kindle Unlimited」の良いところですね。
Amazonの紹介文にはこのように書かれています。
インターネットによって完成品はすぐにコピーできるようになった。だから完成品で差別化するのは難しい。
Amazonサイト 紹介文から引用
そんな時代にはプロセスにこそ価値が出る。
なぜならその人だけのこだわりや哲学が反映されたプロセスは誰にもコピーできないからだ。
完成品ではなく製作過程そのものを売る。
プロセスエコノミーはこれからを生きる全ての人の武器になる。
完成品ではなく、その出来上がる過程に込められたこだわりやドラマが価値を生む。
それが、差別化されにくい完成品では満たされなくなった現代人が、求め始めたものなのかもしれませんね。
この本を通して著者は、
「なぜプロセスに価値が出るのか」から始まって、「人がプロセスに共感するメカニズム」の検討をします。
そして、さらにはその「実践方法」から「実例集」までを展開していきます。
「オバマ大統領」から「スティーブ・ジョブス」・「BTS」に至るまで、著者の視点は縦横に展開されます。
最近、アイドルがオーディションを勝ち残ってデビューするまでをドラマティックに見せる番組が増えたように思います。
アイドルになることを夢見る少女たちが、さまざまな壁にぶつかりながらデビューするまでを共有することで、見ているこちらもいつの間にか彼女たちのサポーターになってしまう。
そして、その過程を見せることが一つのビジネスとして成立する。
そんなところにも「プロセスエコノミー」が生み出す価値があるのではないでしょうか?
現代社会の中で多様化していく、価値観の一端に触れることのできるオススメの本です!
『好きをお金に 趣味ブログ構築法』うきわ
こちらの本、タイトルがとても長いので上記の見出しでは省略させていただきました。
著者のうきわさんすみません;
正式なタイトルは、
『あなたの「好き」をお金に!まずは月1万円を稼ぐ趣味ブログ構築法:ネットで月5万の完全マニュアル【初心者の在宅副業】』です。
Amazonのサイトに著者のうきわさんの自己紹介がありましたので一部引用します。
「初心者の在宅副業」として、パソコン一つで安全に始められるAmazonアソシエイト伝道者の”うきわ”と申します。
Amazonサイト 著者紹介より引用
現在、自らもAmazonアソシエイトで月6桁報酬を得ながら、ネット上にさまざまな仕組みを構築中です。
また、フリーランス・ひとり社長・自営業の方のWeb集客サポートも開始いたしました。
と自己紹介にあるように、Amazonアソシエイトの伝道者的な方のようです。
そのうきわさんが「まずは月1万円」を稼ぐためのノウハウを公開してくれるのがこの本です。
正直にいうと、読む前はよくある副業ノウハウもののKindle本かなと思っていました。
(うきわさんごめんなさい m(_ _)m)
読み始めると、具体的で、初心者でもわかりやすく実行に移せる内容でとても参考になります。
Amazonアソシエイトに特化して説明されているので、よくある副業本にありがちな情報が薄くなることもありません。
というかAmazonアソシエイトに関しては、この1冊で始められます。
実は、このページにある「Kindle Unlimited」のバナーリンクの貼り方はこの本で知りました。
お恥ずかしい話ですが、今まで知らなかったんですよσ^_^;
ちなみに、UnlimitedではなくKindle本として購入しても250円とコスパ最高です!
もちろん、Unlimitedなら読み放題対象です。
副業や、在宅ビジネスに興味のある方はぜひ手に取ってみることをオススメします。
番外編『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』新井紀子
オススメの5選の後に番外編です。
「東ロボくん」開発者の「新井紀子」さんの著書『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』です。
実は当初この本を「オススメ5選」に入れるつもりでした。私は、この本を「Unlimited」でダウンロードしていたのですが、
残念なことに現在「Unlimited 読み放題」の対象から外れてしまったようです。
※2022年9月4日確認
朗報です!こちらの本が再度読み放題の対象になっています。
今がチャンスです!!
それでも、素晴らしい本だと思いますので今回は番外編として簡単に紹介しておきます。
まず、Amazonの紹介文を引用します。
東ロボくんは東大には入れなかった。AIの限界ーー。しかし、”彼”はMARCHクラスには楽勝で合格していた!これが意味することとはなにか?AIは何を得意とし、何を苦手とするのか?AI楽観論者は、人間とAIが補完し合い共存するシナリオを描く。しかし、東ロボくんの実験と同時に行われた全国2万5000人を対象にした読解力調査では恐るべき実態が判明する。AIの限界が示される一方で、これからの危機はむしろ人間側の教育にあることが示され、その行き着く先は最悪の恐慌だという。では最悪のシナリオを避けるのはどうしたらいいのか?最終章では教育に関する専門家でもある新井先生の提言が語られる。
Amazon紹介文より引用
東ロボくんのプロジェクトとは、簡単にいうと「AI技術を使って東大入試の合格を目指す」というものです。
そのプロジェクトの過程で、現在のAI技術では東大に合格するためにはいくつかの壁があることが明確になります。
著者は、現在のAI技術の延長線上に「真の意味のAI」(私たちが普段AIという言葉でイメージしている人工知能のことです)を実現することは当面無理だろうと予測します。
「シンギュラリティ」に至っては、現在の技術ではSFの域を出ないとも言います。
それはコンピュータはあくまでも「計算機」であり、プログラムは「演算処理」をしているにすぎないためです。
つまり、人の脳の機能を数学的に表現できなければ、人工知能を実現することも(少なくとも現在のアプローチの延長線上では)困難だということです。
しかし、ある分野では現在のAI技術でも人間の仕事を代替することは可能になってきていることも確かです。
そうなった時に人間は、「現在のAI」には対応不能な分野の仕事を担う、もしくはそのような仕事を新たに創り出すことが必要になります。
では、「現在のAI」に対応不能な仕事とは何か?
その検討は研究者によって進められており、ある程度の予測ができています。
そこで、著者はこの本のタイトル「教科書を読めない子どもたち」という現実に愕然とするのです。
この「教科書を読めない子どもたち」の読解力が、既に「現在のAI」よりもレベルが下であることがわかったのです。
つまり、今のままだと「子どもたち(おそらく大人も含まれる)」は、AIに仕事を奪われてしまう可能性が高いのです。
「AIができることは、AIに任せて、人間はもっと高度な仕事をすることで共存していく」という未来は大多数の人には訪れないかもしれないというのです。
この現実を人々に知らせるため、著者は警鐘を鳴らします。
「AIと共存する社会で、多くの人々がAIにはできない仕事に従事できるような能力を身につけるための教育の喫緊の最重要課題は、中学校を卒業するまでに、中学校の教科書を読めるようにすることです。世の中には情報は溢れていますから、読解能力と意欲さえあれば、いつでもどんなことでも大抵自分で勉強できます。」
『AI vs. 教科書を読めない子どもたち』新井紀子
この著者の警鐘をできるだけ多くの方に(特に子どもを持つ親御さんたちに)知っていただきたく、
「Kindle Unlimited で読める」というこの記事の趣旨からは外れてしまいますが、
あえて紹介させていただきました。
著者がなぜ、「教科書を読めない子どもたち」の実態に驚愕したのか?
その事実がなぜ、将来AIに仕事を奪われて失業状態に陥る人々の増加をもたらすのか?
詳しくは、是非本書で詳細を確認していただきたいと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、「Kindle Unlimited で読める実用本」ということで5冊の本と、
残念ながらタッチの差で対象から外れてしまった本1冊を紹介しました。
ちなみに「Unlimited」ではなく、通常にKindle本として購入した場合の価格はこんな↓感じです。
- 『普通の会社員でもできる 日本版FIRE超入門』 1,672円
- 『自己肯定感を上げる OUT PUT読書術』 1,287円
- 『なまけものひろゆき時間術』 1,287円
- 『プロセスエコノミー』 1,336円
- 『好きをお金に 趣味ブログ構築法』 250円
ということで、5冊の合計が「5,832円」です。
これが定額で読めてしまうのですから、コスパ最強の自己投資だとは思いませんか?
どれか1冊でも気になるものがあれば手に取ってみてください。
今回の記事が何か少しでもあなたの参考になれば嬉しいです。
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