「Kindle Unlimited 読み放題」 について
アマゾンが提供する「Kindle Unlimited 読み放題」のサービスはご存知でしょうか?
200万冊以上の対象の本を定額で読むことができるサービスです。
読み放題なので、今まで読んだことのない作者の本にも気軽にチャレンジできそうですね。
本屋さんではあまり目にしないような本に出会うのも、ちょっとした楽しみです。
※「Kindle Unlimited」の詳細はこちらをご確認ください。
「初回30日間無料サービス」は、初回30日のお試し期間なら何冊読んでも無料です。
合わなければ、無料期間中にやめればいいので、気軽に試すことができますよね。
これまで何回か、そんな読み放題の中から、私が読んだ本の紹介をしてきました。
前回(2022年4月版)として、下記の記事で5作品を紹介しました。
そこで今回も、「2022年5月版」5作品の紹介をしたいと思います。
この記事は、こんなあなたにおすすめします。
- Kindle Unlimited でどんな本が読めるのかを知りたい方
- Kindle Unlimited を試してみようかと考えている方
- とにかくお得にたくさんの本を読みたい方
- 部屋の中に日々増え続ける本をなんとかしたい方
- 今まであまり手に取ってこなかった作家さんの作品を読んでみたい方
そんなあなたに、何か参考にしてもらえたらうれしいです。
では、「2022年5月版」を順に紹介します。いってみましょう!
『迎撃せよ』福田和代
今回1冊目に紹介するのは、福田和代さんの『迎撃せよ』です。
日本一運の悪い自衛官「安濃」シリーズの第1作に当たる作品で、
前回の5選で紹介した『潜航せよ』の、前日談に当たる物語になります。
※お詫び
2022年7月12日現在、こちらの作品は「Unlimited 読み放題」の対象から外れてしまったようです。
また復活することもあるかもしれませんが、ご了承ください。※2022年9月5日確認:こちらの作品が再度読み放題の対象になっています。
※2022年11月1日確認:こちらの作品は、再度「読み放題」の対象から外れたようです。
官邸に送られたメッセージ。猶予は30時間。緊迫が高まる中、航空自衛隊岐阜基地から、ミサイル搭載戦闘機F―2が盗まれた。犯行予告動画に、自衛官・安濃は戦慄した。俺はこの男を知っている!
Amazon紹介文より
最近ではすっかり慣れてしまったような気がする、北朝鮮のミサイル発射実験。
慣れてはいけないと思うのですが、こう頻発すると「またか!」と思ってしまいます。
物語では、そんな「慣れ」など許されないミサイル防衛システムの現場が描かれます。
数日前から米国の衛星の情報で、北朝鮮で発射準備が進められていることは把握されていました。
だらかよけいに、「いつ来るのか?」という緊張感で現場はピリピリしています。
ついにミサイルは発射されますが、日本上空を飛び越えて、太平洋上に落下する軌道だとわかります。
そのため迎撃システムを稼働させることはありませんでした。
そんな折、航空自衛隊岐阜基地から、F-2戦闘機が何者かに奪取されます。
しかも、ミサイル4発を搭載した状態でです。
F-2を奪取した犯人は、デモンストレーションとしてミサイル一発を富士樹海に撃ち込みました。
そして、翌日夜24時までに要求が受け入れられなければ、残りのミサイルを日本の主要都市に撃ち込むと宣言してきたのです。
安濃は、この犯行グループにかつての上官が関係していると気づきます。
なんとか、その「上官」を止めようと、行動を起こす安濃。
タイムリミットまでわずか、安濃はこの事態を乗り越えることができるのか?
スピード感のあるストーリー展開で、どんどん先が読みたくなる作品です。
また、物語を楽しむだけでなく、日本の安全保障についても考えさせられる1冊です。
『生還せよ』福田和代
さて次に紹介するのは、1冊目と同じく福田和代さんの『生還せよ』です。
これは、『迎撃せよ』に続く『潜航せよ』(前回紹介)の続編にあたります。
※前回紹介した『潜航せよ』は「読み放題」の対象から外れてしまったようです。
主人公は同じく「日本一運の悪い自衛官 安濃」です。
前2作での孤軍奮闘ぶりが総理大臣に伝わり、安濃は内閣府に新設された「諜報部門」に配属されます。
そこでの初任務で、彼はまたしても大きな渦に巻き込まれていくのです。
※お詫び2022年7月12日現在、こちらの作品は「Unlimited 読み放題」の対象から外れてしまったようです。
また復活することもあるかもしれませんが、ご了承ください。※2022年9月5日確認:こちらの作品が再度「読み放題」の対象になっています。
※2022年11月1日確認:こちらの作品は「読み放題」の対象から外れているようです。
航空自衛隊の安濃将文三等空佐は、同期の泊里三等空佐ともども内閣府の遺骨収容対策室に出向中。実際は、内閣府に設立された小規模な諜報部門に配属され、CIAから情報提供を受け、シンガポールへ潜入捜査に入っていた。ここシンガポールで、映像解析技術の専門家である田丸という男から、アジア某国の軍事関係者へ、軍事転用出来る技術が渡っていたのだ。田丸と接触を試みた二人の新米工作員は、田丸が部屋で撃たれたとの連絡を受ける。さらに、東京にいる内閣府大臣政務官の能任からの電話で、インドからシンガポールに入った日本人ビジネスマンの保護要請を受けるが、その際に泊里が撃たれてしまう。
Amazon紹介文より
新設された諜報部門には、「安濃」と、同期の「泊」の二人が配属されました。
この新米工作員たちの初仕事は、映像解析技術の産業スペイ事件を未然に防ぐことです。
それがなぜか、またもテロリストとの国境を跨ぐ命懸けの戦いを繰り広げることになります。
彼らをサポートするのは、海運業で財をなした謎の中国系シンガポール人「李高淳(リ・ガオチュン)」。
しかし、彼にはどうやら秘められた過去が・・・。
「李高淳」が安濃に伝えた言葉「諜者は死なず」。
この言葉の意味を知ったとき、私はかつての日本人の気概に触れたような気がしました。
安濃と泊もどちらかに不測の事態が起きても、もう一方が日本に連れ帰ると覚悟を決めていました。
その意志の力で安濃は、ミッションをクリアできるのでしょうか?
次々に展開する「敵」との交戦、息つく間もないほどのスピード感です。
そして最後にわかるタイトル「生還せよ」に込められたもう一つの意味。
一気読み必至のオススメ作品です。
『アマテラスの暗号』伊勢谷 武
今回3冊目に紹介するのが、伊勢谷武さんの『アマテラスの暗号』です。
Kindle本のリストを物色していて偶然見つけたものですが、見事にハマってしまいました。
紹介文に添えられた「市川猿之助」さんのコメントとまさに同じ気持ちになりました。
神々に秘められた歴史。隠された日本のルーツ。深い!オモシロイ!!
市川猿之助さんのコメントより
「日本人はどこからきたのか?神道とはなにか?」といった古代史の謎に挑む歴史ミステリーです。
元ゴールドマン・サックス(NY)のデリバティブ・トレーダー、ケンシ(賢司)は、日本人父との四十数年ぶりの再会の日、父がホテルで殺害されたとの連絡を受ける。父は日本で最も長い歴史を誇る神社のひとつ、丹後・籠神社の宗家出身、第八十二代目宮司であった。
籠神社は伊勢神宮の内宮と外宮の両主祭神(アマテラスと豊受)がもともと鎮座していた日本唯一の神社で、境内からは一九七五年、日本最長の家系図『海部氏系図』が発見され、驚きとともに国宝に指定されていた。
父の死の謎を探るため、賢司は元ゴールドマンの天才チームの友人たちと日本へ乗り込むが……
Amazon紹介文より
物語は、主人公の「賢司」の父親が何者かに殺害されたことから始まります。
両親の離婚で母親に引き取られた賢司は、以来父親とは離れて暮らしてきました。
賢司が暮らすニューヨークで、その父親と四十数年ぶりに再会する直前の出来事でした。
父親は丹後の国一宮「籠神社」を代々受け継いできた第八十二代宮司。
その父と一緒に殺害されたのは、「ユダヤ教徒」らしいことがわかります。
由緒正しい神社の宮司がなぜ「ユダヤ教徒」と一緒に殺害されたのか?
賢司の父親は何かを調べていたようだとわかります。
そして、父が残した暗号のようなメモから、日本のルーツに関わる謎解きがはじまっていくのです。
さらに、その謎にはどうも数カ国の組織が関わっているらしいことがわかってきます。
謎を追う過程で次々に明らかになる、偶然とは言い難いユダヤと日本に共通する数々の事象。
日本人のルーツとは?神話に秘められたものとは一体何なのか?
「私たちは、本当の日本を知らなければならない」そう思えてしまう壮大なミステリーです。
※「籠神社」は、天橋立のそばにある由緒正しい神社です。
元々伊勢神宮の主祭神がここに祀られていたことから「元伊勢」ともいわれます。
私も実際訪れたことがありますが、特に奥宮の「真名井神社」には何か特別なものを感じました。
後に知ったのですが、この「真名井神社」こそ元の「吉佐宮」であり、
天照大神と豊受大神が並び祀られていたお社らしいのです。
その籠神社を起点に進められる謎解き。
ぜひお楽しみください。
『レイライン:千三百年間の謎 失われた秘剣』榊正志
そして、4冊目に紹介するのが、榊正志さんの『レイライン:千三百年の謎 失われた秘剣』です。
3冊目に紹介した『アマテラスの暗号』に関連して、「オススメ」に表示されたようです。
同じように神話や古代史の謎を解きながら、「失われた秘剣」を探し求める物語です。
レイラインの秘密を解け!
古代最難関の謎を追う一人の刑事と我国考古学会の至宝にして美貌の大学教授。
火薬庫と化した北朝鮮中国国境線で、千三百年以上前の碑文が発見された。
そこに白村江の戦いの後の国々の境界が 記された一本の剣の存在が明らかに。
日中朝を巻き込み壮絶な剣の争奪戦が開始され、運命に翻弄される因縁の姉妹が互いの名誉をかけて追う剣の在処。唯一の手がかりは父親が残した謎めいた記号。
「敵より早く剣をみつけろ!」徹夜必至の超絶ミステリー。
Amazon紹介文より
かつて「白村江の戦い」で大和が敗れた際、その戦後処理として国の境界が一対の剣に刻まれました。
それは、現在の日本領土の一部を割譲したことを意味するものだというのです。
そして、その契約が刻印された剣こそが、真の「天叢雲剣(草薙剣)」だと。
しかしその「真の剣」は、古代の天皇の手によってどこかに隠されたらしいことがわかってきます。
その剣の存在が、北朝鮮中国国境線で発見された千三百年以上前の碑文から、中国に知られてしまったのです。
中国側よりも先に「剣」を見つけ出して確保しなければ、日本にとって重大な領土問題になることは避けられません。
幻の「天叢雲剣」をめぐって両国の攻防戦が繰り広げられます。
その過程で次々に明らかになる、神話の謎。
同一緯度に一直線に並ぶ「レイライン」は何を意図して築かれたものなのか?
そして、陰陽道に守られ形作られたこの国の聖地や都。
古代史の謎が謎を呼ぶ展開に加え、読む者の心拍数も上がるようなアクションシーン!
まさに「徹夜必至の超絶ミステリー」です。
『虹の岬の喫茶店』森沢明夫
さて、今回ラストに紹介する本は、森沢明夫さんの『虹の岬の喫茶店』です。
※2022年9月確認:この作品は「読み放題」の対象から外れているようです。
今回、他の4作品が結構ハード目だったので、最後は「ハートウォーミング」なものを選びました。
小さな岬の先端にある喫茶店。そこでは美味しいコーヒーとともに、お客さんの人生に寄り添う音楽を選曲してくれる。その店に引き寄せられるように集まる、心に傷を抱えた人々――彼らの人生は、その店との出逢いと女主人の言葉で、大きく変化し始める。疲れた心にやさしさが染み入り、温かな感動で満たされる。癒しの傑作感涙小説。
この作品は、6編の物語で綴られるオムニバス短編集です。
それぞれの物語の登場人物とその人にふさわしい音楽をタイトルに岬の四季が描かれます。
- 第一章《春》アメイジング・グレイス
- 第二章《夏》ガールズ・オン・ザ・ビーチ
- 第三章《秋》ザ・プレイヤー
- 第四章《冬》ラヴ・ミー・テンダー
- 第五章《春》サンキュー・フォー・ザ・ミュージック
- 第六章《夏》岬の風と波の音
そこは幹線道路から外れた、岬にポツンと佇む喫茶店です。
岬に向かう道の入り口は、トンネルを抜けてすぐのところにあります。
その入り口脇には、手作りの看板がありますが、うっかり見逃してしまうようなものです。
それでも、その喫茶店を訪れる人は、きっと何かに導かれたのかもしれません。
その店は、初老の女主人(悦子さん)が一人でやっています。
悦子さんは、コーヒーが美味しくなるコツを知っていて、抜群の一杯を淹れてくれます。
お客さんが一人だと、その人に相応しい曲をセレクトしてくれるサービスつきです。
悦子さんの淹れるコーヒーと、店内に流れる音楽で、いつの間にか癒されていく人たち。
それは忘れていた大切なものを、思い出させてくれるかのようです。
そんな悦子さんが、岬で喫茶店を一人で続けている理由とは・・・。
日常生活に疲れた時、美味しいコーヒーを出してくれる喫茶店で読みたくなる作品です。
私は、年齢的に共感したためか、第四章の「ラブ・ミー・テンダー」が一番泣けました。
そして、最終章のラストシーンでは神々しいまでの情景が目に浮かぶようです。
本のカバーにあるように映画化もされています。
私は映画はまだ見ていませんが、
吉永小百合さんが、「他の女優さんは選択できない」と思えるほど悦子さんのイメージにぴったりです。
冒頭で引用した紹介文にある「癒しの傑作感涙小説」というキャッチがしっくりくる、おすすめの1冊です。
まとめ
いかがでしたか、今回も「Kindle Unlimited 読み放題」で私が読んだ5冊を紹介しました。
今回は、「ハラハラドキドキ」の作品4冊と、心あたたまる1冊になりました。
ゴールデンウィークに、本の世界にどっぷり浸かってみるのも良いかもしれません。
お天気が良ければ青空読書も良いですよ。
以上、今回の記事が何かあなたの参考になれば嬉しいです。
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