さて、2022年も12月の半ばを過ぎました。
なんだかんだで年末ですね。
今月の一日に「今月読みたい小説5選」という記事をアップしました。
先日(12月15日)にこの5作品を読み終えました。
選んだ本人が言うのもなんですが、どれも粒揃いの良作で楽しめました。
2022年も残りあとわずか。
この年末の日々も読書を楽しんで締めくくりたいと思います。
ということで、
Kindle Unlimited で現在読み放題の作品から、
私の年末に読みたい小説5選をお届けします。
何かと忙しい年末ですが、
暖かいお部屋でまったり読書を楽しむのも至福の時ではないでしょうか?
それでは私が選んだ5作品の紹介!
いってみましょう!!
※2023年2月1日確認
この記事で紹介した5作品のうち『禁じられた遊び』以外は、
読み放題の対象から外れてしまったようです。
悪しからずご了承ください。
※2023年3月2日確認
『修羅の家』は読み放題対象に復活しています。
「Kindle Unlimited」の詳細は、
下記のリンクを参照してください。
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『修羅の家』 我孫子武丸
12月後半、これから年末に向けて読む候補1作品目は、
我孫子武丸さんの『修羅の家』です。
簡易宿泊所で暮らす晴男はレイプ現場を中年女性・優子に目撃され、彼女の家につれていかれる。
Amazon紹介文より
そこには同じ格好をした十名ほどが「家族」として暮らしていた。
おぞましい儀式を経て一員となった晴男は、居住者は優子に虐待されていることを知る。
一方、区役所で働く北島は、中学時代の初恋相手だった愛香と再会し「家族」での窮状をきく。
北島は愛香を救い出す可能性を探るが、“悪魔”が立ちはだかる。
Amazonの紹介文には、上のような内容が書かれています。
さらに、帯には「『殺戮にいたる病』を凌ぐ驚愕作!」とあります。
私も『殺戮に至る病』は以前読んだのですが、まさに衝撃的な物語でした。
それを凌ぐ、とはいったいどんな作品なのか俄然興味が湧いてきます。
紹介文からは、どうもこの「優子」が、その「家族」というものの支配者なのでしょうか?
少し前に、ママ友からの支配によって家庭が崩壊した女性の事件がありましたが、
なんとなくそれをイメージさせますね。
とにかく内容が気になるので、年末の読書1作品めに決めました。
2022年12月21日 読了ツイート
『いつか虹の向こうへ』 伊岡 瞬
年末の読みたい小説2作品目に選んだのは、
伊岡瞬さんの『いつか、虹の向こうへ』です。
尾木遼平、46歳、元刑事。ある事件がきっかけで職も妻も失ってしまった彼は、売りに出している家で、3人の居候と奇妙な同居生活を送っている。そんな彼のところに、家出中の少女が新たな居候として転がり込んできた。彼女は、皆を和ます陽気さと厄介ごとを併せて持ち込んでくれたのだった……。優しくも悲しき負け犬たちが起こす、ひとつの奇蹟。第25回横溝正史ミステリ大賞&テレビ東京賞、W受賞作。
Amazon紹介文より
「職も妻も失った元刑事が、3人の居候と同居生活を送っている」
というところで既にその怪しさに惹かれてしまいます。
さらに、そこに家出中の少女が加わって「厄介ごと」を持ち込むとあります。
いや、もうその後の展開が、気になって仕方ないです。
「優しくも悲しき負け犬たちが起こす、ひとつの奇蹟」
はい、この言葉で決まりですね!
年末に読む小説2作品目に決めました。
2022年12月23日 読了ツイート
『Aではない君と』 薬丸 岳
年末に読みたい小説3作品目に選んだのは、
薬丸岳さんの『Aではない君と』です。
あの晩、あの電話に出ていたら。同級生の殺人容疑で十四歳の息子・翼が逮捕された。親や弁護士の問いに口を閉ざす翼は事件の直前、父親に電話をかけていた。真相は語られないまま、親子は少年審判の日を迎えるが。少年犯罪に向き合ってきた著者の一つの到達点にして真摯な眼差しが胸を打つ吉川文学新人賞受賞作。
意味深なタイトルです。
「少年Aとして匿名で扱われる誰か」としてではなく、
「他の誰でもない君」と向き合うということなのでしょうか。
容疑者の少年は、事件の直前、父親に何を告げたかったのか?
そして、事件後なぜ少年は口を閉ざしたのか?
もう、この物語の中に入って確かめずにはいられません。
年末に読む小説、3作品目に決めました。
2022年12月25日 読了ツイート
『人間に向いていない』 黒澤いづみ
年末に読みたい小説4作品目に選んだのは、
黒澤いづみさんの『人間には向いていない』です。
とある若者の間で流行する奇病、異形性変異症候群にかかり、一夜にしておぞましい芋虫に変貌した息子優一。それは母美晴の、悩める日々の始まりでもあった。夫の無理解。失われる正気。理解不能な子に向ける、その眼差しの中の盲点。一体この病の正体は。嫌悪感の中に感動を描いてみせた稀代のメフィスト賞受賞作。
なんと、「異形性変異症候群」で息子が一夜にして「芋虫」に変貌した!
いやー、ホラーですか? SFですか??
カフカの『変身』が思い出されます。
紹介文の中の「一体この病気の正体は」の一言も気になります。
さらに、「嫌悪感の中に感動を描いてみせた」と続きます。
私は、それらの言葉が意味するものを、知りたい衝動が抑えられません。
この作品を年末に読む小説4作品目に決めました。
2022年12月28日 読了ツイート
『禁じられた遊び』 清水カルマ
年末に読みたい小説5作品目に選んだのは、
清水カルマさんの『禁じられた遊び』です。
主人公・伊原直人は、妻の美雪、息子の春翔と共に幸せな生活を送っていた。
Amazon紹介文より
しかし、念願のマイホームを購入した矢先、美雪が交通事故で命を落とす。
絶望する直人に対し、春翔は「ママを生き返らせる」と、美雪の死体の指を庭に埋め、毎日熱心に祈りを捧げ出す。
同じころ、フリーのビデオ記者、倉沢比呂子の周囲では
「誰も乗っていないエレベーターが動き出す」「部屋の中にカラスの死骸が突然あらわれる」など奇怪な出来事が次々に起こり始めた。
幸せな生活を送っていた家族。
念願のマイホームも購入して、幸せの真っ只中だったろうに、
妻が交通事故で亡くなってしまった。
まさに、幸せの高低差が大き過ぎです。
あまりにも突然な不幸を受け入れられない息子は、「ママを生き返らせる」と。
それから、家族の周りには不可解な出来事が・・・。
この作品、2023年に実写映画化されるとのことです。
監督はあの『リング』の中田秀夫監督です。
年末にホラーかよ?
というツッコミも甘んじで受けましょう!
5作品目は、この『禁じられた遊び』に決めました。
2022年12月31日 読了ツイート
まとめ
いかがでしょうか?
2022年もいよいよ押し迫った中、
「Kindle Unlimited 読み放題」で、年末に読みたい小説5作品を選んでみました。
近頃は、やっと冬らしく寒い日が増えてきましたね。
こんな時は、いっそ暖かい部屋に引きこもって、
読書にどっぷり浸かるのも良いかもしれませんね。
この記事が、あなたの今年一年の締めの読書の参考になればうれしいです。
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