いよいよ8月ですね。連日猛暑日が続いています。昨日の午後は激しい雷でした。
猛暑とか雷とか、外出が危険な日はエアコンの効いた環境で読書がいいですよね。
この季節の書店は季節感を感じられる場所です。
そう、今回のタイトル「文庫夏フェス」が始まっているからです。
文庫出版各社、いろんな切り口で夏に読みたいおすすめの本をラインナップして、
店内の一番いい位置にコーナー展開します。
この光景をみると、「今年も夏が来たなー!」とおじさんは感じるのです。「
文庫各社の夏フェス比較
各出版社の夏フェスは、
文庫名 | フェスタイトル | 特典 |
新潮文庫 | 新潮文庫の100冊 | キュンタうちわしおり |
角川文庫 | カドフェス | 抽選で各種豪華賞品 |
集英社文庫 | ナツイチ | よまにゃマグネットしおり |
とこんな感じです。
新潮文庫の100冊
こちらは、毎年割と定番の名作をラインナップしているので抜群の安定感です。
100冊のうちどれをとってもそれなりに楽しめそうな感じがします。
学生時代には、一度この100冊をコンプリートしたいものだと考えたりしましたが、いくら長い夏休みでもひと夏で100冊は厳しいですね。
「キュンタうちわしおり」もこのところ定番化してますね。
夏フェスの記念にもらいたい気もしますが、「しおり」としてはあまり使えない感じです。
そんな今年のラインナップから気になったのが、
『探偵AIのリアル・ディープラーニング』早坂吝 です。
人工知能の研究者だった父が、密室で謎の死を遂げた。「探偵」と「犯人」、双子のAIを遺して――。高校生の息子・輔(たすく)は、探偵のAI・相以(あい)とともに父を殺した真犯人を追う過程で、犯人のAI・以相(いあ)を奪い悪用するテロリスト集団「オクタコア」の陰謀を知る。次々と襲いかかる難事件、母の死の真相、そして以相の真の目的とは!? 大胆な奇想と緻密なロジックが発火する新感覚・推理バトル。
「新潮文庫の100冊」より
とうとう、探偵までAIが登場です。
「ディープラーニング」とは日本語で「深層学習」のことで、AIが学習する方法ですね。
深い機械学習によってAIが人間の手を必要とせずに自分で考えて答えを出せるようになるわけです。
そのAIの「真の目的とは!?」とか煽られると、「陰謀説」みたいで気になります。
多分、今日買ってしまうと思います。
角川文庫 カドフェス
角川文庫のカドフェスは、「映像化作品」を一押ししている点が他との差異化になってます。
カドフェス2021の小冊子は『竜とそばかすの姫』から始まってますし、それに絡めて「細田守」監督作品のノベライズ本が合わせて5冊紹介されてます。
いかにも角川文庫らしい展開ですね。
角川といえば、おじさんの青春時代は「角川映画」全盛期でした。
薬師丸ひろ子とか、原田知世とかの映画はよく見に行ったものです。
角川春樹社長が頑張っていた頃ですね。
当時の夏休みにひたすら読みまくっていたのが、角川文庫の「片岡義雄」作品でした。
「片岡義雄」作品の世界観が好きで、「海、サーフィン」「バイク」「ストレートロングヘアの女性」に憧れてましたね(笑)。
そういえば、『スローなブギにしてくれ』の主演はあの「浅野温子」さんでしたね。
先日、おじさんの本棚の整理をしていたら、「片岡義雄」の文庫だけで20冊以上残ってました。
もう今や、BOOKOFFでも買い取ってくれないでしょうね;
話を戻して、「カドフェス2021」の小冊子にも目を通してみましたが、今回は「ビビッと」くる作品は見つけられなかったですね。
あえて選ぶと、澤村伊智の『予言の島』がちょっと気になりました。
集英社文庫 ナツイチ
最後は、集英社文庫の「ナツイチ」です。
「ナツイチ2021」の売りは、なんと言っても「よまにゃチャンネル」の「あの作品をあの声優さんの声で。」という企画ですね。
有名声優さんが、有名作品を朗読で聞かせてくれるというものです。
小冊子の該当ページのQRコードで「よまにゃチャンネル」にアクセスすると、前半部分の朗読動画が見られます。
続きの後半は、本を購入すると帯についているQRコードで聞くことができるという、なんとも声優ファン泣かせの企画です。
おじさんは試しに「竹達彩菜」さんの朗読を聞いてみました。
「おーっ、いつもアニメで聞いているあの方の声だー」となります。
声優さん達が読んでくれる本の組み合わせはこうなってます。
声優 | 作者 | 作品名 |
江口拓也 | 瀬尾まいこ | おしまいのデート |
江口拓也 | 寺地はるな | 大人は泣かないと思っていた |
小野賢章 | 米澤穂信 | 本と鍵の季節 |
小野賢章 | 行成薫 | 本日のメニューは。 |
斉藤壮馬 | 伊坂幸太郎 | 終末のフール |
竹達彩奈 | サンテクジュベリ | 星の王子さま |
竹達彩奈 | 原田マハ | 旅屋おかえり |
西山宏太朗 | 松井玲奈 | カモフラージュ |
西山宏太朗 | 瀬尾まいこ | おしまいのデート |
おじさんが選んだ竹達彩奈さんの朗読では、『星の王子さま』を聞いてみました。
特に「王子さま」のセリフを読む声が、竹達さんのいつもの感じがよく出ていて萌えます。
『星の王子さま』はずいぶん昔に読んで、その時の本が手元に残っているので購入はしませんが、原田マハさんの『旅屋おかえり』は買ってしまいそうです。
1冊買うとその場でもらえる「よまにゃマグネットしおり」もちょっと惹かれますしね。
まとめ
以上、文庫3社の夏フェスを比較してみました。
紹介する本のラインナップ、フェスの企画、小冊子の出来栄え、など総合的に評価しました。
独断と偏見も加えながら2021夏は、集英社文庫の「ナツイチ」が私の一押しです!
さあ、書店に涼みに行こう!!
以上、この記事が、何かあなたの参考になれば嬉しいです。
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