Kindle Unlimited 読み放題で読める、おすすめの小説5冊を紹介します。
読書好きの皆さんは、普段どんなふうに本を選んでいますか?
やはり、本屋さんの店頭で、色々手に取ってあらすじや装丁から良さそうなものを購入してみる感じでしょうか?
本屋さんで、本を物色する時間も楽しいですね。
新刊本のインク?紙?の匂いもなんかいい感じです。
ただ、沢山本を読む方は、部屋にだんだん本が溜まってきませんか?
かといって、買取サービスに持っていくとあまりの安さにガッカリして、お気に入りの本ほど手放しにくいと感じたことはないでしょうか?
私はこれから増える自由時間で沢山本を読みたいと考えています。
そこで、「本が溜まる問題」の解決法の一つとして、電子書籍を併用することにしました。
以前の記事で、電子書籍リーダーの「Kindle Paperwhite」の紹介をしています。
そこで今回は、電子書籍「Kindle」の定額読み放題「Kindle Unlimited」で読める、私のおすすめ小説5選を紹介したいと思います。
今回の記事はこんな方にオススメです!
- とにかくお得に沢山本を読みたい方
- 部屋の中に日々増え続ける本を何とかしたい方
- Kindle Unlimited でどんな本が読めるのか知りたい方
- Kindle Unlimited を試してみようかと迷っている方
そんなあなたにオススメします。
「Kindle Unlimited」のサービス内容について
では、本の紹介に入る前に「Kindle Unlimited」について確認しておきましょう。
ご存知の方も多いと思いますが、「Kindle Unlimited」はAmazonが提供する、定額読み放題のサービスです。
このように初めての登録の場合は、30日間無料体験できるので、「自分には合わないなと」思ったら解約すればOKです。
Amazon Kindle Unlimited のご案内はこちら↓
「Kindle Unlimited」で一度にダウンロードしておくことができるのは20冊までです。
20冊を超える場合は、読了した本などと入れ替える必要があります。
ダウンロードした本は、「Kindle Paperwhite」などの専用端末はもちろん、スマホ、タブレット、PC、などのアプリでも読むことができます。
ということで、今回はジャンルを「小説」に限定して、私が読んで良かったと思う5冊を紹介します。
『きみが来た場所』喜多川泰
主人公の「秀平」は、勤めていた会社に入社してくる新入社員たちをみていて、子どもたちの「生きる力を育てる」教育が必要だと考えました。
一念発起して、会社を辞め塾を立ち上げた秀平ですが、理想が簡単に叶うはずもなく不安な毎日を過ごしています。
ある日、塾に出勤する途中急に咳き込んだため、のど飴でも買おうかと駅で偶然見つけたコンビニに駆け込みます。
その不思議な雰囲気のコンビニで、棚に一つだけ残っていたのが「ルーツキャンディ」。
そのルーツキャンディを口に入れると、秀平は「自身のルーツ」である祖父や父親の過去を追体験する夢を見ます。
その夢を通して秀平は、祖父の決意、父の想いを知ることになります。
秀平は祖父たちの生き様、決意、つないできた命の奇跡を知るなかで、これから自分の子として生まれる新しい命と、塾の子供たちに伝えなければならない大切なことに気づいていく。
Amazon あらすじより
今、こうして自分が生かされているのは、祖父の命懸けの決意や、父親の想いなどが連綿とつながってきたおかげであることに秀平は気付きます。
この物語に触れて、私たちの何気ない日常がまさに奇跡であることを読者である私も教えられました。
また、物語の本筋とは別に学びになった秀平の想いを引用します。
塾を創ることを決意した想いです。
新しいことを生み出すために仮説を立てる想像力と、それを実行に移す行動力。出てきた結果を検証する分析力に、そこから得た学びを使ってさらに新たな仮説を立てる継続力。
大人になって大切なこれらの能力を、子供のうちから育てる。そんな塾を創ることができれば、きっと多くの人に喜ばれるだろう。
ちなみにこの作者の『運転者』もKindle Unlimitedで読むことができます。
こちらも「運がいいとはどういうことなのか」ということを教えてくれるオススメの本です。
『生きてさえいれば』小坂流加
この作品は、先日「おじさんの本棚」でも取り上げた本です。
『余命10年』の作者「小坂流加」さんの遺作になった作品で、タイトルの「生きてさえいれば」という言葉は、作者から今を生きる私たちへのエールのように私は感じました。
「生きていなくちゃ、悲しみや絶望は克服できないのよ」ーー大好きな叔母・春桜(はるか)が宛名も書かず大切に手元に置いている手紙を見つけた甥の千景(ちかげ)。病室を出られない春桜に代わり、千景が一人届けることで春桜の青春の日々を知る。春桜の想い人(秋葉)との淡く苦い想い出とは?多くの障害があった春桜と彼の恋愛の行方と、その結末は?
Amazon あらすじより
主人公の春桜と秋葉の障害だらけだった青春時代の恋を、7年後にもう一度つなぎ合わせた「12歳のポストマン千景」の頑張りは感涙ものです。
物語の登場人物一人ひとりが、幸せを願ったはずなのに、何かがかけ違ってしまった。
けれど、生きてさえいれば、いつかもう一度つながることができるかもしれないと思える物語です。
ちなみに、作者の代表作『余命10年』もKindle Unlimited で読むことができます。
こちらも、もちろんオススメです。
未読の方はぜひ読んでみてください。
『余命10年』もおじさんの本棚に加えました。本棚20冊目の本になります。
『最後の医者は桜を見上げて君を想う』二宮敦人
この作品も、以前「おじさんの本棚」で取り上げたものです。
当時は「紙の本」で読んだのですが、今はKindle Unlimited で読み放題に入っています。
「死神」というあだ名を持つ医者「桐子」は、完治の見込みの無い苦しい治療を続ける他に、「死」を受け入れて残りの日々を大切に生きる選択肢もあるという。
不治の病でどんなに手を尽くしても完治する可能性はない。
治療を続けるのはだた延命のために過ぎない。
そしてその治療は、日常生活を困難にするほどの苦痛を伴う。
そんな病を抱えた患者に「死を受け入れる」選択肢を示すことは、本当に「悪」でしょうか?
桐子との面談で、死を受け入れる覚悟をした患者は言います。
「わしは、名医だと思うね。」と。
全ての人にとって、平等に「死」は訪れます。
その限りある命を自分ならどう生きるのか、それを問われるような物語です。
『ボクたちはみんな大人になれなかった』燃え殻
※注)2022年1月現在 こちらは、「Kindle Unlimited読み放題」の対象から外れたようです。
こちらも、以前「おじさんの本棚」で取り上げていました。
単調な毎日、通勤のラッシュアワーの電車でたまたま開いたFacebookに表示された、「知り合いかも?」の画面。
そこに表示されたのは、ボクが人生でたった一人「自分より好きになったひとの名前」でした。
そのひとの名前はボクに20年近く前の、彼女と過ごした日々を鮮やかに甦らせます。
1990年代の渋谷。
ボクは20代前半で「まだ何者にもなれていない」自分に、閉塞感と不安を感じていました。
そんな中、「デイリーan」の文通コーナーで知り合った彼女だけがボクを肯定してくれたのです。
いつも彼女は「キミは大丈夫だよ、おもしろいもん」とボクの存在を認めてくれました。
そんな彼女がボクにとって、人生で初めて「自分よりも好きなひと」になったのです。
1990年代の若者文化を背景に、やさしくて儚い恋と、若いもどかしさに浸かる物語です。
『護られなかった者たちへ』中山七里
この作品は、いちばん最近読んだ本です。
読んでから知ったのですが、佐藤健主演で最近映画化された作品です。
Amazonのあらすじを引用します。
仙台市の保健福祉事務所課長・三雲忠勝が、手足や口の自由を奪われた状態の餓死死体で発見された。
三雲は公私ともに人格者として知られ、怨恨が理由とは考えにくい。
一方、物取りによる犯行の可能性も低く、捜査は暗礁に乗り上げる。
三雲の死体発見からさかのぼること数日、一人の模範囚が出所していた。
男は過去に起きたある出来事の関係者を追っている。男の目的は何か。
なぜ、三雲はこんな無残な殺され方をしたのか?誰が被害者で、誰が加害者なのか。
本当に”護られるべき者”とは誰なのか
怒り、哀しみ、憤り、葛藤、正義……
万般の思いが交錯した先に導き出される切なすぎる真実ーー。
Amazon あらすじより
扱う題材はとても深刻な内容で、考えさせられる点も多いですが、ミステリーとしての出来栄えも高レベルの作品だと思います。
物語の展開のスピード感と、最後に控える読者に「そうきたかー」と思わせる展開。
かの震災で、家族を護ることができなかった刑事と、家族同然に大切に思っていた人が理不尽な扱いで命を落とすことを護れなかったものとの、それぞれの思いが交錯します。
一気に読ませる筆力のある作家さんですね。
文句なしのオススメです!
まとめ
いかがでしたか?
今回は、Kindle Unlimited の読み放題で読むことができる、オススメの小説5作品を選んでみました。
もちろんこれらは、私が読んだ中から選んだものなので、もっと沢山の素晴らしい作品があるはずです。
また、今回は小説を取り上げましたが、その他にも実用書や漫画など沢山の本が対象になっています。
別の機会に、また小説以外にもオススメの本のリストを取り上げてみたいと思います。
以上、今回の記事が何か少しでもあなたの参考になれば嬉しいです。
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