2023年3月読み放題で読みたい小説5選
さて、今年もなんだかんだで、もう3月ですね。
年度末に向けて忙しく過ごされる方も多いのでしょうか?
プチFIREの身の私は、今月もマイペースで春の訪れを楽しみたいと思います。
もう少し暖かくなれば、春の花の香りが漂う公園で、チェアリング読書も楽しみです。
ということで、毎月月初の恒例企画
「Kindle Unlimited 読み放題」の中から、今月私が読みたい小説5選をお送りします。
先月、2月1日の5選と、後半2月9日の5選の記事がこちら🔽です。
2月も読み放題の中からこれらの10作品を取り上げました。
(※3月に入って、読み放題対象から外れたものもあるのであらかじめご了承ください)
どの作品も楽しめる内容でしたので、過去の記事も参考にしていただければと思います。
それでは、「Kindle Unlimited」3月1日現在の読み放題対象作品から、
私が読みたい5作品を紹介します。
早速いってみましょう!
「Kindle Unlimited」の詳細は下記のリンクから参照してください。
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『境界線』 中山七里
さて、3月の読みたい小説1作品目に選んだのは、
中山七里さんの『境界線』です。
2018年5月某日、気仙沼市南町の海岸で、女性の変死体が発見された。女性の遺留品の身分証から、遺体は宮城県警捜査一課警部・笘篠誠一郎の妻だったことがわかる。笘篠の妻は7年前の東日本大震災で津波によって流され、行方不明のままだった。遺体の様子から、妻と思われる女性はその前夜まで生きていたという。なぜ妻は自分のもとへ戻ってこなかったのか――笘篠はさまざまな疑問を胸に身元確認のため現場へ急行するが、そこで目にしたのはまったくの別人の遺体だった。
Amazon紹介文より
妻の身元が騙られ、身元が誰かの手によって流出していた……やり場のない怒りを抱えながら捜査を続ける笘篠。その経緯をたどり続けるもなかなか進展がない。そのような中、宮城県警に新たな他殺体発見の一報が入る。果たしてこのふたつの事件の関連性はあるのか? そして、笘篠の妻の身元はなぜ騙られたのか――。
中山七里さんの作品はこれまでも、いくつか読んできました。
その中でも特に印象に残っているのは、『護られなかった者たちへ』ですね。
阿部寛さんの主演で映画化もされたので、ご存じの方も多いかと思います。
日本の社会福祉制度、とりわけ生活保護の問題に挑んだ、とても考えさせられる物語でした。
今回紹介する『境界線』は、その『護られなかった者たちへ』に続く、
宮城県警捜査一課を舞台にした物語のようです。
「東日本大震災による行方不明者と個人情報ビジネスという復興の闇を照らし出していく」
と紹介文にあります。
今回もまた、いろいろな問題提起がなされる骨太の社会派ミステリのようです。
3月に読む1作品目は、『境界線』を選びたいと思います。
2023年3月4日 読了ツイート
『群青の魚』 福澤徹三
今回2作品目に選んだのは、
福澤徹三さんの『群青の魚』です。
特養老人ホーム「敬徳苑」で入所者が何者かに殺害された。第一発見者の介護員・清水穂香はストーカー被害に悩むシングルマザー。彼女の事情聴取にあたった交番巡査の武藤大輔はストーカーの正体を暴こうと苦悶し、新米刑事の風間志郎は捜査の過程で半グレ集団の罠に堕ちる。錯綜する事件の背後に現れる巨悪の正体とは? 格差社会の闇をえぐる異色の警察小説。
Amazon紹介文より
「特養老人ホーム『敬徳苑』で入所者が殺害された」
「その第一発見者の介護員はストーカー被害に悩むシングルマザー」
「そのストーカーの正体を暴こうとする交番巡査」
「捜査過程で半グレ集団の罠に落ちる新米刑事」
と、情報が錯綜し過ぎで、どこに着目すれば良いのか混乱しそうですが、
「錯綜する事件の背後に現れる巨悪」となると、
これらの事件の元凶が、何か大きな悪に収斂していくということでしょうか?
さらに「格差社会の闇をえぐる」とあります。
今まで見過ごしてきた、この国の格差について最近いろいろな作品で考えることが増えたので、
そういう視点からも気になります。
今回の2作品目は、『群青の魚』に決めました。
2023年3月7日 読了ツイート
『雪の断章』 佐々木丸美
今回3作品目に選んだのは、
佐々木丸美さんの『雪の断章』です。
養い先の家で惨い仕打ちを受け家を飛び出した孤児の飛鳥は、青年・祐也に助けられ彼の元で育てられる。育ての親である祐也への愛を、飛鳥はひそかに募らせていく。そしてある日、殺人事件が発生したことから飛鳥と祐也の運命は大きく動き出す――。情感溢れる筆致で少女の想いをみずみずしく描き 、北海道を中心に一大ブームを巻き起こした珠玉の名作。
Amazon紹介文より
読書好きの皆さんなら『ビブリア古書堂の事件手帖』はご存知の方も多いかと思います。
清楚系読書オタクの「栞子」さんが店主を務める「ビブリア古書堂」。
その周辺で起きる事件の謎解きと、古書にまつわるお話が展開される本好きにはたまらないシリーズです。
その、シリーズ8作目『〜扉子と不思議な客人たち〜」の第三話で取り上げられたのが、
この『雪の断章』です。
物語に登場する、古本のせどりを生業にしながら橋の下に住んでいる「志田さん」
志田さんは、『雪の断章』がとても好きで、本を入手するとまだ読んだことがない若者などにプレゼントするのでした。
「この作品を他の人にも読んで欲しい」という一心からです。
その背景の物語が語られるのですが、それ以来ずっと気になっていた作品でした。
今回、「Unlimited」の中に見つけたので、迷わずライブラリーに追加しました。
3月に読む3作品目は、『雪の断章』以外考えられません!
2023年3月9日 読了ツイート
『恋に至る病』 斜線堂 有紀
今回4作品目に選んだのは、
斜線堂 有紀さんの『恋に至る病』です。
※2023年4月1日確認
この作品は、読み放題対象から外れてしまったようです。
ご了承ください。
やがて150人以上の被害者を出し、日本中を震撼させる自殺教唆ゲーム『青い蝶』。
Amazon紹介文より
その主催者は誰からも好かれる女子高生・寄河景だった。
善良だったはずの彼女がいかにして化物へと姿を変えたのか――幼なじみの少年・宮嶺は、運命を狂わせた“最初の殺人”を回想し始める。
「世界が君を赦さなくても、僕だけは君の味方だから」
変わりゆく彼女に気づきながら、愛することをやめられかった彼が辿り着く地獄とは?
『恋に至る病』というタイトルから受ける印象と、
紹介文で語られる驚愕の内容の高低差が凄いです。
「日本中を震撼させる自殺教唆ゲーム『青い蝶』」。
ええっ?、「自殺教唆ゲーム」ってなんだ?
しかもその主催者が「誰からも好かれる女子高生」ってどういうこと?
ってなりますよね・・・。
さらには、
「変わりゆく彼女に気づきながら、愛することをやめられなかった彼が辿り着く地獄とは?」
何?犯人の彼女を理解しようとした「彼」は「地獄」に落ちるの?
いやー、謎が渋滞しています。
こうなったら読むしかありませんね!
今回の4作品目は、『恋に至る病』に決定です!
2023年3月12日 読了ツイート
『屋上の名探偵』 市川哲也
さて、今回ラスト、5作品目に選んだのは、
市川哲也さんの『屋上の名探偵』です。
汗が滲む真夏の昼休み、名探偵の誉れ高い少女は屋上にいた。授業中に学内で起こった、姉の水着の盗難事件に首を突っこんだおれ。残された上履きから割り出した唯一の容疑者には、完璧なアリバイがあった。行き詰まったおれは、友人から聞いた名探偵の評判を頼りに、彼女の知恵を借りることにした。東京からきた黒縁眼鏡におさげ髪の転校生、蜜柑花子という変わった名前のおとなしめの少女。普段は無口な蜜柑だが、鮮やかな推理で瞬く間に事件の犯人の名前を挙げる――。鮎川賞受賞作家が、さわやかな舞台設定で描いた連作ミステリ。
Amazon紹介文より
「名探偵の誉れ高い少女は屋上にいた」
この響き、いいですねー😆
学園の日常の謎解きミステリって、個人的に大好物なんですよね。
今まで読んだものだと、
相澤沙呼さんの『マツリカ』シリーズとか、
1月の読み放題で紹介した、青崎有吾さんの『体育館の殺人』とか、
とても楽しめました。
そういう点から今回も、この作品には期待大です。
「転校してきた黒縁眼鏡におさげ髪のおとなしめの少女」というキャラ設定も良いですね!
ということで、とにかく読んでみたいので、
今回の5作品目は『屋上の名探偵』に決めました。
2023年3月13日 読了ツイート
まとめ
いかがでしたでしょうか?
2023年3月の「Kindle Unlimited」読み放題対象の中から、
今月私が読みたい5作品を選んでみました。
3月に入って、春らしい日差しが気持ち良い日が増えそうですね。
同時に、今年は花粉の飛散量が数年ぶりに多くなりそうだとか・・・。
花粉症の方は充分注意してくださいね。
どうしても辛い日は、空気清浄機の効いた室内でゆったり読書にしませんか?
実は、私も花粉症だったのですが、年齢を重ねるごとに花粉への感度が落ちたのか?
最近では、薬なしでも大丈夫になってきました。
歳をとるのも悪いことばかりではないのでしょうね(笑)。
天気の良い日は、公園でのんびり読書を楽しみたいと思います。
この記事が、あなたの読書ライフの何か参考になればうれしいです。
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